本稿の研究と準備はCenter for Substance Abuse Prevention(CSAP)と、National Institute on Alcohol Abuseand Alcoholism(NIAAA)の支援の元、助成金♯AA09146を得て行われた。
I.はじめに
予防研究センター(Prevention Research Center、米国カリフォルニア州バークレー)では、1991年から1996年にかけて、地域社会を単位とする予防対策試験を全国的規模で行った(Holaer,1993)。このプロジェクトは、各地域における環境面からの予防活動と政策の変更を通してアルコール関連の偶発傷害と死亡を減らすにとを目的とした。本プロジェクトは地域社会をべースに互いに補強し合う次の5つの要素、(1)地域社会の起動、(2)責任ある酒類供給の慣行、(3)若年者の飲酒の減少、(4)飲酒運転、(5)アルコール入手、で構成された。