日本財団 図書館


■事業の内容

(1)委員会及び小委員会の設置
 委員長(1名)、副委員長(1名)及び委員(8名)からなる委員会を設置した。
 委員長(1名)、副委員長(1名)及び委員(8名)からなる小委員会を設置した。
(2)神戸地区における部品製造業が国際競争力を維持していくために必要な方策の検討を行った。
(3)舶用ディーゼルエンジンメーカーとの関係分析をするに当たり、意見交換を行った。
(4)「ディーゼルエンジンメーカーの円高対応策に関するアンケート」を神戸地区のエンジンメーカー6社に対し実施した。
 アンケート内容:[1] エンジン部品メーカー等との関係について
[2] 部品の海外調達について
[3] 部品の共通化、標準化について
[4] コスト削減方策について
[5] 新製品開発について
[6] 行政機関への要望について
(5)「ディーゼルエンジンメーカーの円高対応策に関するアンケート」を神戸地区の部品メーカー107社に対し実施した。
 アンケート内容:[1] 業者の業務内容について
[2] エンジンメーカーとの関係について
[3] 下請けについて
[4] 部品の海外調達について
[5] 部品の共通化、標準化について
[6] コスト削減方策について
[7] 新製品開発について
[8] 行政機関への要望について
(6)アンケート(エンジンメーカー向け、エンジン部品メーカー向け)の集計を行い、内容を項目別に分析した。
(7)現地実態調査の内容を分析した。
(8)報告書の取りまとめ方法を検討した。
(9)報告書作成
[1] 規  格   オフセット印刷  98頁
[2] 部  数   200部
■事業の成果

神戸地区においては、大手から中手の舶用ディーゼル機関メーカーが数万馬力の大型から100馬力程度の小型にいたるまで、多種多様なエンジンを生産している。そしてこれを支える数多くの部品メーカ−、加工メーカーが集積しており、関係事業者間の分業、あるいは技術・情報・人材の集積が、これら事業者による効率的な事業展開を実現し、その高い競争力を保つとともに、地域社会経済の発展に貢献してきた。
 しかしながら、最近の持続的な円高と景気の低迷により、これら事業者の国際競争力は急速に低下しており、海外のエンジンメーカーから攻勢を受けるとともに、価格競争力保持のために、生産拠点の海外移転、海外調達、生産委託といった、いわゆる国際分業化が進みつつある。
 しかし、この方策だけで、国際競争力が回復されるわけではなく、むしろ部品メーカーの脆弱化や技術の空洞化を引き起こし、業界の将来に対する懸念が生まれ始めている。このような事態を回避し、本来の競争力回復を図るために、本事業を実施し、神戸地区の事業者の実態に即した方策を講じた。
 神戸地区の舶用ディーゼル機関及びその部品製造業が、今後とも国際競争力を維持していくためには、この方策に沿って経営基盤を強化していくことが必要と思われる。
 このように、これからの厳しい事業環境における同産業の生き残りのための指針策定を提示することができたことは、大いに意義があったと確信する。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION