■事業の内容
(1)国際試験水槽会議 耐航性技術委員会 [1] 日 時 平成7年4月4日〜6日 [2] 場 所 フランス・パリ [3] 派遣人員 2名 [4] 内 容 a.前回議事録確認 b.参考文献等最新情報の交換 c.報告案について検討 d.耐航性におけるシンボルと術語についての検討 e.第22期ITTCにおける一般及び特別技術委員会について検討 f.ISSC等 他委員会等との交流についての検討 g.次回開催日程、場所の決定(本年9月、於横浜) (2)国際舵舶海洋構造会議 環境対策構造設計技術委員会出席 [1] 日 時 平成7年4月25日・26日 [2] 場 所 オランダ・デルフト [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.報告書内容の検討 b.座礁実験サイトにて実船に取り付けた大規模船底試験体を人工の岩に衝突座礁させた試験結果を見学 c.2000年開催の本会議の開催国を日本に決定 (3)国際溶接学会年次大会出席 [1] 日 時 平成7年6月10日〜17日 [2] 場 所 スウェーデン・ストックホルム [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.6月10日 理事会開催(副会長として出席) b.6月11日 IIW評議員会開催 c.6月12・13日 開会式及びWelding of Stainless Steels(不錆鋼の溶接)の国際会議を開催 d.6月14〜16日に亘り、20技術委員会を開催 e.6月17日に理事会を開催 (4)国際船舶海洋構造会議 動的荷重技術委員会出席 [1] 日 時 平成7年6月17日 [2] 場 所 デンマーク・コペンハーゲン及びリングビー [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.第 回ISSC理事会(カナダ開催)の報告 b.第13回ISSC報告書及びその討論に関するレビューと評価 c.ISSC’97の作業内容と作業分担の決定 d.委員会名の変更及び委任事項の一部変更についての理事会提案に対する意見取り纏め e.文献調査結果についての情報交換 f.第2回中間委員会を来年米国またはアジアで開催することに決定 g.“ISSC 2000”の日本での開催提案書の作業計画の概要を報告 (5)海洋工学および極地工学に関する国際会議出席 [1] 日 時 平成7年6月18日〜22日 [2] 場 所 デンマーク・コペンハーゲン [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.海洋構造工学:海洋波、海洋構造物の設計論、ライザー・ムアリング・ケーブル等について審議 b.海洋材料:海洋構造物の疲労、水中溶接・補修、新素材−チタニウムと合金、溶接目違い強度等について審議 c.パイプライン:パイプライン材料と腐蝕、外乱と破壊モード、大水深パイプライン等について審議 d.安全性と信頼性:海洋環境の確率モデル、疲労強度信頼性、火災・爆発安全性等について審議 e.極地工学:氷の物性、海氷挙動、氷と構造物の相互干渉等について審議 (6)国際試験水槽会議 理事会及び評議会出席 [1] 日 時 平成7年9月16日〜19日 [2] 場 所 韓国・ソウル及び蔚山 [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.評議会 (a) 回議事録の承認 (b)1996年9月の次回ITTC開催計画の検討 (c)参加申請機関の承認 (d)技術委員会・専門委員会の検討 (e)ITTC規則の検討 (f)常設事務局案の検討 (g)ISSC及びIAHRとの協力についての検討 b.理事会 (a)1996年9月次回ITTC計画の審議と承認 (b)地域代表の区割審議 (c)1999年次々回ITTC計画の検討 (d)ISSCとの協力耐性の検討 (e)ISSC理事会との合同審議 (f)評議会検討事項の確認 (7)国際船舶海洋構造会議 理事会出席 [1] 日 時 平成7年9月21日〜22日 [2] 場 所 韓国・ソウル [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.理事・技術委員会委員長との合同会議:中間報告及び理事担当委員会の調整 b.理事会 (a)ISSC’97の会議の運営形式の新提案の検討 (b)ISSCメンバーの交替と申請者の人選を検討 (c)ISSC 2000主催申出の日本及び韓国から提案説明 c.理事・委員長の合同会議 (a)議事録及びメンバーの変更について承認 (b)司会者の会合の概要と要望の報告 (c)ISSC’97の報告書の形式の検討 (d)第2回中間会議を1996年9月12・13日にノルウェーのBergenで開催を決定 d.理事会 (i)ISSC 2000の開催国(日本開催)の決定 ({2})日本提案の内容と実施方法の検討 (8)国際試験水槽会議 操縦性技術委員会出席 [1] 日 時 平成7年10月1日〜6日 [2] 場 所 米国・ワシントン [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.第4回国際試験水槽会議操縦性技術委員会 (a)第21期ITTCの報告書原稿案の検討 (b)標準的なPMM試験法のガイドライン作成 b.SNAME(米国造船造機学会)パネルH10主催の船体沈下(SQUAT)に関するワークショップに出席 c.SNAME平成7年度講演例会に出席、米国の造船に関する研究動向を調査 (9)国際船舶海洋構造会議 準静的荷重技術委員会出席 [1] 日 時 平成8年3月6日〜8日 [2] 場 所 ベルギー・リェージュ [3] 派遣人員 1名 [4] 内 容 a.前回議事録確認 b.理事・技術委員長会議出席 (ISSC’97の新会議形式、ISSC’2000、SC Liaisonの変更、日程等について審議) c.委員会報告草稿の審議 d.有限要素法の国際共同比較計算の審議 e.次回開催日程場所の決定(本年12月、於横浜)
■事業の成果
平成7年度も、海外において造船ならびに海洋工学に関する各分野の国際会議および国際シンポジウムが多数開催された。 これらにそれぞれ適任の研究者、技術者をできるだけ多数参加させ、我が国造船技術の進歩の現状とその成果を広く海外に紹介し、また海外造船・海洋技術に関する最新の情報を収集することは、今後の我が国造船界の発展に大いに貢献するものと考えられる。 本年度は、国際船舶海洋構造会議(ISSC)の理事会に1名、同技術委員会に3名、国際試験水槽会議(ITTC)の理事会及び評議会に1名、同技術委員会に3名、海洋工学および極地工学に関する国際会議に1名、更に国際溶接学会年次大会に1名、合計10名を本会代表として派遣することができた。 これらの国際会議は既に長い歴史を有し、時代に応じた最新技術および研究成果を集大成してきたが、最近では船舶のみならず海洋工学或いは海洋環境保全の方面にもその領域が拡大してその構成が大幅に変更している。その最新情報はわが国の研究者・技術者を刺激し、常にこの方面の世界に対する指導的立場を確保するに役立ち、ひいては日本造船界の進歩に貢献するものと思料される。
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