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■事業の内容

国際学術交流、共同研究を通じた日韓相互理解の促進を目的とする日韓共同研究基金の設置に対する資金協力。
1995年は日韓両国にとって、国交正常化30周年、戦後50周年という歴史的節目にあたる年である。地理的、歴史的に最も近く、緊密な経済交流が行われている両国は、国際的に重要な位置を占めつつある東アジアにおいて非常に大きな影響力を持っている。しかし、両国の間には不信感、悪感情など様々な軋轢があるのが現状で、従来の政府間レベルの交流や政治、経済の枠にとどまらない文化交流や人的交流を早急に拡大すること、そして、東アジアの安定と発展に両国が一致協力してあたることが期待されている。新たな時代を前に、このような期待に応え、日韓両国が相互を正確に理解し、幅広く世界的な視野にたった協力・信頼関係を築くためには、両国の類似性及び相異性の認識を共有することが出発点であるが、従来こうした観点がなおざりにされていた。この点が欠落したままの状況では、「近くて遠い国」という両国関係の改善は困難である。延世大学は、このような基本認識を持ち、日本の大学との協力を積極的に進めるなど、学術研究分野で新たな日韓関係の構築に積極的に取り組んでいる。今般、同大学より当会に対し、日韓及び東アジア諸国を中心に各国の学術・研究機関の参加を得て行う国際学術交流・共同研究を推進する日韓共同研究基金の設置に対し資金協力要請がなされた。基金収益の使途は以下の通りである。

研究テーマ :(1)日韓の共有する文化と歴史
(2)北東アジアにおける安全保障と平和

■事業の成果






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