■事業の内容
(1)消防船1隻建造 船 名 「おおきた」 起 工 平成7年 9月13日 進 水 平成7年12月18日 竣 工 平成8年 3月18日 造 船 者 (株)石井造船所 [1] 消防船の主要要目 船 方 単胴型 長船首楼付平甲板 L×B×D 36.32m×8.90m×3.70m 喫水(満載状態) 2.83m 総トン数 199GT 主機関 中速ディーゼル機関 (株)新潟鉄工所 6L28HX 1,800TS2基 速力(試運転最大) 15.28ノット 定 員 船員 8名(乗組員5名)その他 6名(24時間未満) 航行区域 沿 海 [2] 消防船の消防能力 消防ポンプ 両吸込み渦巻ポンプ 1,500m3×150m 1基 伸縮放水塔 16mストローク油圧二段放水塔 1基 泡沫消火銃 固定マスト頂部 泡・水兼用 18,000l/min×1基 伸縮放水塔中断 泡・水兼用 4.000l/min×1基 操舵室頂部 泡水(可変式)二連銃 3,000l/min×1基 粉末放射銃 伸縮放水塔先端 40kg/sec×1基 泡消火原液搭載量 水成膜泡 22,000リットル 粉末消火剤搭載量 5,100kg入球形容器 1基
■事業の成果
本事業により建造した消防船は、東京湾に入出湾する原油タンカー、液化ガスタンカー等の危険物積載船舶等の火災事故に対応するとともに、浦賀水道、中ノ瀬航路の警戒業務及び荷役警戒業務を効果的に達成するため、次のように性能の向上を図った。 (1).発災現場へ短時間で到達し、消防活動を迅速に着手するため高速化を図った。 (2).伸縮放水塔を装備し、泡放水銃、粉末放射銃の位置を高くするとともに、泡原液、粉末消火剤の搭載量を増加し、大型化、多様化する危険物積載船舶の発災に対応する能力を保有した。 以上の成果が得られたので、今後の東京湾における民間自衛防災体制が強化され、さらに官民一体となった海上防災体制の充実強化が図られた。
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