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■事業の内容

(1)国際観光シンポジウムの開催
[1] テ ー マ  「アジア太平洋地域と観光の諸問題」
[2] 内   容  アジア太平洋地域の発展と観光の実情
 自然景観、文化伝統の保全と観光の調和
 世界およびアジア太平洋地域の観光動向と展望
[3] 開 催 日  平成8年3月26日、3月27日
[4] 開催場所   大阪市中央区南海サウスタワーホテル大阪
[5] 講師人数   日本人4人
[6] 参加人数   約250名
[7] 報告書作成  A4判 100頁 1,500部
[8] 配 布 先  アジア太平洋諸国政府観光局、観光関係団体、地方自治体等
(2)国際観光フェアの開催
[1] テーマ   「アジア太平洋観光展」
[2] 内 容   アジア太平洋地域の観光関係の展示
[3] 開催日   平成8年3月22日より3月26日まで(5日間)
[4] 開催場所  大阪シティエアーターミナル(OCAT)4階
(3)シルクロード等観光開発途上国地域の観光交流促進調査
[1] 調査内容     中国のシルクロード観光開発、観光交流意向等の基礎調査
[2] 調査団の派遣先  中国(陜西省、甘粛省)
[3] 派遣期間     平成8年2月26日から3月3日
[4] 派遣人員     4名
[5] 派遣対象者    学識経験者、観光関係団体
[6] 報告書作成
a.A4判 53頁 150部
b.配布先  アジア太平洋諸国行政機関・政府観光局、観光関係団体、我が国関係行政機関、地方公共団体、学識経験者及び観光関係団体等
(4)世界観光関係統計の収集・分析及び情報提供
[1]資料収集   世界観光機関(WTO)、在日外国政府観光局
[2] 観光統計作成
a.内 容  世界観光統計資料集、観光統計に関する勧告
b.配布先  アジア太平洋諸国行政機関・政府観光局、観光関係団体、我が国関係行政機関、地方公共団体、学識経験者及び観光関係団体等
(5)観光に関する学術研究の振興
[1] 募集期間  平成8年1月19目〜2月29日
[2] 対象者   観光分野を専門としている研究者、学生、実務従事者
[3] テーマ   観光振興又は観光開発に対する提言


■事業の成果

(1)国際観光シンポジウム
 一般向けの楽しい旅の探究に始まり内外の専門家によるアジア太平洋地域を中心に観光に関する幅広いテーマについてセミナーとパネル討論会を実施したことにより、参加の24ヶ国地域代表者、観光関係者、一般聴衆の国際観光および国際相互理解の促進に大きな効果を上げることができた。
(2)国際観光フェアの開催
 アジア太平洋地域内諸国の「自然と観光」の展示を通し、観光交流の十分な訴えかけが実現できた。この成果は、観光展の報告書を関係各所に配布することにより、周知した。
(3)シルクロード等観光開発途上国地域の観光交流促進調査
 アジア太平洋地域の多くの国々にまたがっているシルクロードの調査を実施したことにより、シルクロード観光開発問題について共通の認識ができ、国際観光交流促進、国際間の協力体制等をすすめるための基盤となる具体的方向づけができた。本調査結果は、学識経験者、観光関係団体、地方公共団体で構成される「シルクロード観光促進委員会」を中心に公表活用するとともに、関係者に報告書を送付し周知した。
(4)世界の観光関係統計の収集・分析及び情報提供
 アジア太平洋地域の国際観光交流の促進を図る上で、旅客の動向を把握する観光統計は必要不可欠であるため、本資料の作成により、主要送り出し国別による訪問国への旅客数が過去5年間にわたり全体として把握できるようになり、また観光統計の基本概念が明確になった。これは、アジア太平洋地域における国際相互理解の増進に寄与するプロジェクトをすすめる上でのマーケティングの基礎資料となるため、今後は幅広く関係者に活用されることが期待される。
(5)観光に関する学術研究の振興
 アジア太平洋観光交流センターが募集する観光に関する研究論文という設定が研究者の関心を呼び力作が集まった。国内または途上国での地元民や伝統社会などの環境と調和の取れた観光開発の成功例、エコ・ツーリズム、グリーン・ツーリズムの提言と考察、観光大学院の設置提案など示唆に富む有益な論文が多く寄せられ、今後の観光学の発展および観光の振興への貢献が期待できる。





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