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■事業の内容

(1)ユーロポート’95展示会
[1] 展示概要
a.名  称   EUROPORT 95,27th International Maritime Exhibition/9th
International Inland Shipping Exhibition
b.開催地    Amsterdam,The Netherlands(オランダ王国、アムステルダム市)
c.主催者    Amsterdam RAI B.V.(アムステルダム ライ国際見本市・会議場会杜)
d.会  期   平成7年11月14日(火)より11月18日(土)までの5日間
e.開場時間   午前10時00分より午後5時00分まで
ただし、11月16日(木)は午後9時00分及び最終日の11月18日(土)は午後3時00分まで。
f.入場者    33,226人、うち外国人入場者数6,000人以上。
g.出品者数   34ヵ国、512社(代理店及びナショナルスタンド等の共同出品者を含めると1,767社)
h.展示面積   20,305平方メートル(ネット値)
[2] 当会の参加概要
a.使用会場   7号館・AMSTELHAL(スタンド番号/A762)
b.使用面積   300平方メートル
c.当会よりの出品者 (a)スペース出品者(6社)
(b)パネル出品者(4社)
(c)カタログ出品者(4社)
[3] 主な出品物
舶用圧縮空気機械、ディーゼルエンジン、デッキクレーン製品模型、電子式エンジン制御システム、油水分離機、ミニデカンター、セルフジェクター、その他各出品者紹介用パネル、VTR及びカタログ等を多数展示。
(2)マリンテックチャイナ’95展示会
[1]展示会概要
a.名  称   MARINETEC CHINA95,The International Maritime Conference& Exhibition
(一九九五国際海事技術学術会議和展覧会)
b.開催地    中華人民共和国、上海市
c.主催者    Seatrade/Miller Freemanおよび“SSNAME”Shanghai Society of Naval Architects & Maritime Engineers(上海市造船工程学会)。
d.会  期   平成7年12月5日(火)より12月8日(土)までの4日間。
e.開場時間   午前9時00分より午後5時00分まで。
f.入場者    約30,000人
g.出品者数   576社
h.展示面積   12,000平方メートル(会場総面積)
[2]当会の参加概要
a.使用会場   2号館・HALL 2
b.使用面積   210平方メートル
c.当会よりの出品者   (a)スペース出品者(11社)
             (b)パネル出品者(6社)
             (c)カタログ出品者(4社)
[3] 主な出品物
舶用圧縮空気機械、レックスペラシミュレーション、デッキクレーン製品模型、油圧ポンプ、モーターカットモデル、舶用ポンプ、船内電話システム、船内時計システム、船尾管シールデモンストレーションモデル、インマルサットシステム、バーナー、ビルジ濃縮装置模型、セルフシェクター、その他各出品者紹介用パネル、VTR及びカタログ等を多数展示。
(3)英文広報誌の刊行
[1] 名  称  JSMEA NEWS
[2] 仕  様  a.規  格  レターサイズ(280mm×215mm)
b.頁  数  8頁
c.発行回数  年4回
d.発行部数  5,000部
e.製  本  中綴じ
f.色  数  2色(1頁及び8頁は4色)
g.用  紙  コート紙
[3] 内  容  a.No.65(5月発行)
・世界最速を記録した波浪貫通型高速双胴カーフェリー
・会員製品紹介(補助ボイラー − 8社)
・Sea Japan’96展示会の開催予告
・ロッテルダム事務所閉鎖案内
b.No.66(8月発行)
・省エネ大型タンカー
・舶用機械の生産実績
・会員製品紹介(造水・熱交換器 − 7社)
・舶用機械技術セミナー(於・香港)
c.No.67(11月発行)
・超大型浮体式海洋構造物の研究
・舶用機械の輸出入動向
・会員製品紹介(新製品・新技術 − 7社)
・ユーロポート’95およびマリンテックチャイナ’95展示会に参加
d.No.68(平成8年2月発行)
・Sea Japan’96特集号
・Sea Japan’96展示会に出展する会員企業の紹介
・横浜港の紹介
[4] 配布先  5,000部
a.海外船主・造船所等   (2,000部)
・第一地帯          600部
・第二地帯          810部
・第三地帯           90部
・船主・造船所等訪問     500部
b.運輸省関係者駐在在外施設  (540部)
・第一地帯          210部
・第二地帯           90部
・第三地帯          240部
c.展示会等海外事業にて配布(2,100部)
d.国内(会員、賛助会員)に配布(360部)
[5] 製作会社  株式会社 東京ニュース通信社
[6] 委員会等  海外広報誌編集委員会 11回
■事業の成果

(1)ユーロポート’95展示会
 欧州連合(Europe Union)の拡大等、新たな潮流の中で開催された本展示会は今回で27回を迎えた。業界の景気動向が注目される中で開催された本展示会ではあるが、欧州船主の動きが活発化し、また商船建造に積極的な米国もナショナルスタンドとして参加した等、規模も前回より若干大きくなり非常に賑やかであり、まるで2年に1度の祭典を楽しんでいるかのようであった。
 当会も前回に引き続き通算で17回目の参加となり、300平方メートルのスペースに6社のスタンド、4社のパネル及び4社のカタログによる計14社の出品で展開した。参加形態としては前回に引き続きオープンスタンド形式を採用し、どこからでも気がねなく入場できるこのシステムは、小間形態独特の圧迫感がなく出品物を見学することができるため、斬新なスタンドデザインと調和し、出品者および来場者の双方より好評を博した。当会スタンドにもVIPや海事産業関係者の訪問が多数あり、各社は製品の引合や質問等来場者の要求に熱心に応えていた。
 現在、日本の舶用工業は、円高が一服しているとは言うものの、船価の安値受注に伴う値引要求や後発諸外国の攻勢等、依然として厳しい経営環境に立たされているが、このような状況の中で今回の展示会に参加したことは、日本の舶用製品のイメージアップにもつながり、日本の舶用製品の優秀性、信頼性及び知名度が改めて認識され、世界各国の海事関係者に対する広報宣伝活動や親交を一層深め相互理解を広められ、最終的には出品各社及び日本の舶用工業全体の利益につながるものであり、非常に大きな成果である。よって本事業の目的が大いに達成されたものと確信する。
(2)マリンテックチャイナ’95展示会
 今回で8回目を迎えた本展示会は中国で開催される唯一最大の国際総合海事専門展示会であり、当会は前回(93年)に引き続き参加し、また、87年以来のナショナルスタンドとして参加した。
 当会の参加規模は、会員各社の中国市場に対する興味が大きいこともあり、当初の出品予定規模を大きく上回る11社のスタンド、6社のパネル及び4社のカタログによる出品の計20社が参加し、展示面積210平方メートル、参加面積365平方メートルであった。
 当会は、来場者が必ず往復する極めて効果的な位置に出品し、有利な条件の場所と来場者が多い等の相乗高価により、予定していた配布物や出品各社の名刺が不足する等嬉しい誤算ではあるが対応に苦慮してしまう場面もあった。また、中国舶用工業総公司(CSSC)副総経理の黄平涛先生、主催者であり上海造船工程学会理事長の盛子寅博士およびThe Seatrade OrganizationのMr.Vokos氏を初めとする多数のVIPや、中国関連機関関係者、イギリス、ノルウェー等欧州関係者の訪問があり積極的に広報宣伝活動や親交を深めることができた。
 このように本事業において展示会を通じて関係者との交流を深めたことにより日本の舶用製品の優秀性、信頼性および知名度を改めて認識させることができたことは、最終的には出品各社及び日本の舶用工業前回の利益につながるものであり、非常に大きな成果である。よって本事業の目的が大いに達成されたものと確信する。
(3)英文広報誌の刊行
 海外への広報宣伝の一環として、本年度も英文広報誌を年4回発行した。本年度は昨年に引続き各業種別の製品特集を2回(補助ボイラー及び造水・熱交換器)新製品特集、Sea Japan’96特集をそれぞれ1回掲載した。これらは、海外76ヵ国の船主および造船所等1,500ヵ所に幅広く配布し、また運輸省関係駐在の在外施設18ヵ所に各30部を送付し、同施設の来訪者に配布したり、海外展示会、セミナーで配布するなど、有機的且つ効果的な活用を行った。
 このように、同広報誌を継続的に刊行することによって、日本製舶用工業製品の知名度が海外ユーザーに周知徹底され、最終的には日本の舶用工業界全体の利益につながり、よって本事業の目的が達成されたものと確信する。





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