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■事業の内容

WHOに対して、MDT(複合療法)に必要な治らい薬の購入費として資金協力する。
WHOの統計によれは、10年前に12,000,000人いたと推定されるハンセン病患者は、MDTの開発により現在では2,200,000人まで減少した。
また、WHOは、これらの患者および年間6,000人と予想される新患を治療し、今後西暦2000年までにハンセン病を制圧するのに必要なMDTのための治らい薬に係る費用は150,000,000米ドルと推定している。ハンセン病の制圧に力を注いできた当会としては、WHOが西暦2000年までに必要とする治らい薬購入資金の三分の一に当たる50,000,000米ドルを、今後5年間にわたって毎年10,000,000米ドルずつ援助することによって、「西暦2000年までのハンセン病の制圧」というWHOの目標達成に大きく貢献しようとするものである。
今回のプロジェクトでは、ハンセン病患者の95%がいる25ヶ国のうちの19ヶ国の900,000人に対してMDTが行われる。なお、本プロジェクトの効果的な履行、特に、プロジェクト対象国の選定およびプロジェクトの評価、またWHOとの協議のために専門的な知識が必要とされるため、笹川記念保健協力財団に専門家による委員会を設置した。本件については、事前にこの委員会での審議を経た上で申請された。
■事業の成果






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