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■事業の内容

(1) 器材名および台数  防犯広報車 35台  少年補導車 2台
(2) 仕様
[1] 防犯広報車  排気量約1,500cc、5人乗りの小型貨物バン型の車両に、拡声装置、スピーカー、探索灯、標準付属品等を搭載
[2] 少年補導車  排気量約2,000cc、9〜10人乗りの人員輸送車ルートバン型の車両に脱着式の椅子、拡声装置、スピーカー、探索灯、標準付属品等を搭載
(3) 配備計画
 都道府県別に犯罪発生件数、検挙件数、少年非行防止活動状況及び地域活動状況や地域環境等きめ細かく比較検討し、緊急に配備を必要と認められる都道府県防犯協会に対して、警察庁と協議決定し配備した。
■事業の成果

日常生活の場の安全を確保し、『安全で、明るく住み良い社会』の実現は、国民共通の願いである。
 当協会は、地域社会の安全に最もかかわるところの民間防犯活動の中心的役割を果すものである。
 地域社会における防犯活動の担い手として、犯罪の予防、社会環境の浄化等犯罪のない安全な街づくりのため警察と緊密な連絡、指導のもとに関係機関、団体、企業、町内会・民間有志やボランティアの方々と一体となった幅広い防犯活動を展開しており、その活動の一環として、防犯広報車・少年補導車を各都道府県防犯協会に対して配備を行ってきた。
 これらの防犯活動用車両は、地域社会内における各種の巡回連絡活動、巡回指導活動をはじめ身体障害者・高齢者などの犯罪や事故に遭いやすい弱者に対して、巡回訪問(指導)などを含めこれまで春・夏・秋・冬の季節防犯運動等で積極的に防犯広報・補導活動を展開してきた。
 特に、秋の全国防犯運動においては、自転車盗・侵入盗等の防止や少年を取り巻く社会環境の浄化のための運動が展開されるが、その際これらの車両の活動が大いに役立っており、刑法犯認知件数が減少するなどの成果があがっている。
 また、これらの車両の機動力を駆使することにより地域防犯活動の活性化を図ると同時に地域の実情に応じた巡回防犯指導や地域社会に密着した活動を行い、地域住民の防犯意識と連帯感や公共的事業への参画意識を培うことによって犯罪のない明るく安全で住みよい地域社会の建設に大いに寄与するものと思われる。





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