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■事業の内容

(1) ポシドニア 94 国際海事展の概要
[1] 名称:   Posidonia 94
[2] 会期:   平成6年6月6日〜10日
[3] 会場:   The Exhibition Centre of Piraeus
[4] 主催:   Posidonia Exhibitions SA
[5] 参加国:  51カ国、1,428社
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、バーレーン、ベルギー、バーミューダ、ブラジル、ブリガリア、カナダ、ケイマン諸島、中国、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ジブラルタル、ギリシャ、香港、インド、インドネシア、イラン、イタリア、日本、韓国、リベリア、マレーシア、マルタ、オランダ、ノルウェー、パキスタン、パナマ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スリランカ、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、アラブ首長国連邦、ウクライナ、英国、米国、ヴァトナム
[6] 入場者数: 25,000人
[7] 展示面積: 257.65m2
[8] 展示内容:
a. 客船
b. ハイテク船等最新鋭船舶(一般商船、高速船、特殊船等)
c. 省エネルギー・合理化技術の紹介
d. 近未来船(テクノ・スーパーライナー)
e. 大型9面マルチ・ビジョンによる出展各社のPRビデオの放映
f. 組合員会社の紹介
g. 受付・応接室・カタログ・コーナーの設置
 以上を業界統一展示方式により実施し、ギリシャ内外の海運関係者との交流を図り、日本造船業に対する認識の向上と今後の船舶輸出の促進とに役立てた。
[9] 実施内容:
a. 運営責任者、展示専門家及び実務担当者の派遣現地における事前準備(会場設営等)、展示会の運営、事後処理に当るため、運営責任者、展示専門家及び実務担当者を派遣した。
b. 現地アテンダント説明会の開催
 現地、ロンドン(出展参加造船会社7社及び商社6社)及びアテネ(商社6社)駐在の組合員を対象に、本海事展の会期中における会場アテンドの実施についての説明会を開催した。
c. 展示会場の設営等
 日本からの輸送貨物は現地通関後、展示会事務局指定業者Schenker Hellas SA社により5月28日に会場搬入が行われ、現地装飾業者として採用したCLIMAX社が、展示会場の設営、会場撤去及び梱包作業を行った。
d. 会場受付業務アテンダントの臨時雇傭
 会場受付業務並びに通訳として、ギリシャ語・英語を話せる女性4名を臨時雇傭した。
 雇用期間: 6月6日〜10日(5日間)
e. 日本への貨物還送業務
 日本への貨物還送については、展示会事務局指定業者Schenker Hella SA社に再輸出通関手続、便船手配を委託した。
f. 展示貨物の再輸入通関等
 株式会社日成を採用し、再輸入通関業務、船舶模型等の所有者への返還、廃棄物処理等の作業を行った。

(2) ノルシッピング'95国際海事展の概要
[1] 名称:   Nor-Shipping'95
[2] 会期:   1995年6月13日(火)〜16日(金)
[3] 会場:   Sjolyst Exhibition Centre
[4] 主催:   Norges Varemesse
[5] 実施内容:
a. 展示方針の決定及び展示スペースの確保
 第252回広報委員会展示部会において参加基本方針を検討し、従来通り統一展示方式により日本造船業の技術の優秀性をアピールする展示を行うこととした。
 この方針を受け、展示会事務局に対し、展示スペース240m2の申込を行った。
b. 展示内容
日本造船業が先端技術を駆使し開発した最新鋭
 船舶及び需要に適応した舶用機器の紹介を基本テーマとし、写真パネル、船舶模型及びマルチ・ビジョンを使って展示し、日本造船業の技術水準の高さをアピールする。
c. 展示装飾資材の国内製作
a 各社出品物並びに展示デザイン仕様について検討
 第253回広報委員会展示部会において、参加基本方針を踏まえ、各社の出品物を選定した。また、国内展示装飾業者の選定をするために、デザイン仕様書について検討し、作成した。
b 国内展示装飾業者の選定
 デザイン仕様書を基に、国内展示装飾業者の候補会社3社を呼んで、オリエンテーションを行い、第254回広報委員会展示部会においてデザイン・コンペを開催し、検討の結果、株式会社日本プロジェクトを選定し、同社と請負契約を締結した。
 同社は契約締結後、直ちに製作を開始、3月22日展示装飾資材の製作が完了し、同日指定倉庫に搬入した。
■事業の成果

本事業は、ポシドニア'94国際海事展に参加し、ギリシャ船主をはじめとする欧米船主との交流を深めるとともに、ノルシッピング'95国際海事展の参加準備を実施したものである。
 これら国際海事展において船主・荷主等海運関係者並びに報道関係者に対してわが国造船業の技術力の優秀性を積極的にPRすると同時に、交流強化を図ったことは、日本造船業の輸出船市場の維持・拡大に大きく寄与するものと思料される。





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