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■事業の内容

[1] モデル工場の実態調査と工場分析
 モデル工場として、3社を選定し、製造工程、作業形態の現況、現有設備の自動化率等各工場の技術基盤を調査し、近代化の水準を把握した。
[2] モデル工場の近代化に必要な具体的改善策の検討
 各工場の分析をもとに各工場の近代化に必要な生産設備及び環境改善の設備、工場のレイアウト改善等について検討をし、近代化を円滑に進めるための具体的改善策の提示を行った。
[3] 自動化、FMS化をも含めたモデル工場の将来的イメージの作成
 可能な限り生産の自動化がされ、高度に生産技術化された若者達に魅力ある将来的な鋳物工場の具体的イメージの提示を行った。
[4] 報告書の作成
部数   100部
規格   B5判 76頁
配布先  委員、会員、関係官庁等
■事業の成果

鋳物産業は、舶用機器に不可欠な部品素材を供給するサポーティング産業の一つであり、この産業の衰退は、直ちに舶用機器メーカーの存在基盤を揺がすこととなり、鋳物工場の近代化や作業環境の改善など、労働力確保の対策が重要な課題となっている。
 そのため本事業では、平成4年度に実施した鋳物工場における作業環境の現状評価と円滑な改善への指針の提示といったアウトライン的な調査結果をもとに、個々の工場に適した具体的改善策を検討するため、モデル工場を選定し、その事例研究を行い、自動化、FMS化等工場の生産技術基盤のレベルアップをも包含した具体策を提示することが出来たことは、大いに意義があったと思料される。





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