■事業の内容
(1) 会議の名称 アジア結核対策推進会議 (2) 会議の場所 笹川記念会館 (3) 主催及び後援 主催:WHO、財団法人結核予防会 後援:厚生省、日本船舶振興会、国際協力事業団 (4) 開催期日 平成5年11月29日〜12月1日 (5) 参加者 [1] 招待者 WPRO(西太平洋地域加盟国)16ヶ国 SEARO(南東アジア地域加盟国)10ヶ国 オブザーバー 外国人2名、国内22名 [2] 臨時講師 4名(結核予防会) [3] 演者 厚生省1名、国際協力事業団1名 [4] 事務局 WHO5名、WPRO1名、SEARO2名、結核予防会37名 (6) 会議の進め方 討論会形式(各国の基調報告及びそれをもとにしたワークショップ) (7) 報告書の作成 [1] 作成部数 200部 [2] 規格 A4判 103頁 [3] 配布先 WHO、WPRO、SEARO、厚生省、 JICA、全国結核予防会支部他
■事業の成果
第1回アジア太平洋結核対策推進会議では、エイズのアジアへの急速な進入により、結核問題が急速に悪化すると警告した。 WHOによるとアジアでは今後10年間に2,000万人が結核で死亡すると思われる。 現在、エイズによる結核は、アジアでは1〜2%にすぎないが、2000年には10%に達するとのことである。 この事態を改善するためには、適切な結核対策の実施が必要で、そのためには結核対策パッケージ(結核対策必須5項目)を実施せねばならない。 今回の会議では、上記5項目を参加各国がいかに実行しうるかを検討し、6項目からなる勧告を出した。 この研究討議は、成功裡に終わり、参加者全員が、これからの業務において極めて有益であることを確認した。しかしながら、参加者は、自国の政府が結核対策に熱意を示さないことを深刻に憂慮していたので、WHOとしては、結核対策を進めるために、相談に乗ったり支援することを重要な仕事と考え、諸地域と一緒になって実施していかねばならないという報告を受けた。また、アジア諸国の日本からの協力の強化に対する期待が非常に強いことも実感した。 今回のこの会議によって、アジアのこれからの結核対策に資するところ大である。
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