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■事業の内容

[1] 機種の整理、部品の共通化
 各機器の信頼性、保守整備等の面から機種の整理と部品の共通化等について、需要家及び関係製造者を対象に次のとおりアンケート調査及びヒアリング調査を実施した。
a. 調査対象者
船主(2社)、造船所(4社)、機器製造者(5社)
b. 調査内容
(a) 現状の機器、部品の種類、仕様等の実態
主要機器のメーカー標準、SM標準、非標準の比率、理由
(b) 機器の整理二部品の共通化項目
標準機種への統一、標準部品の採用等
(c) 標準化の可能性
標準化を進める理由、問題点、問題点の解消方法
[2] SM標準の見直し
 既制定のSM標準の採用状況、改正要望等について、需要家及び関係製造者を対象に次のとおりアンケート調査及びヒアリング調査を実施した。
a. 調査対象者
船主(2社)、造船所(4社)、機器製造者(5社)
b. 調査内容
(a) SM標準の採用状況
 SM標準の出荷比率、利用状況
(b) 改正要望及び新規標準化項目
 各機器の追加項目、修正項目、廃止項目
(c) 採用促進方法等の検討
 英文化、需要家と関係製造者の情報交換、メーカー標準とSM標準品の明確化等
[3] 報告書の作成
a. 部数   300部
b. 規格   B5判オフセット印刷 52頁
c. 配布先  委員、会員、その他
■事業の成果

我が国の舶用工業は最近の造船事情を反映して国際競争力を喪失しつつあり、その経営環境は極めて厳しい情勢下に置かれている。
 このような状況のもと、我が国舶用機器の国際競争力を回復、強化し、その経営基盤の強化、生産の合理化等を図る観点から、特に主要機器の機種の整理や部品の共通化、あるいは標準品の採用等も考慮に入れた舶用機器の標準化を推進してゆく必要がある。
 このための本事業は、特に船主、造船所及び機器製造者の実務担当者から、今後の舶用機器の標準化を進める上で建設的な提案がなされ、技術的な面からの国際競争力を高める内容を持った標準化の推進の検討に大いに役立つものと思料される。





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