■事業の内容
(1) 運輸フォーラムの開催(計3回) OTO、輸入協議会等に意見・要望等を申し立てている外国企業等と、わが国運輸関係者との間で「運輸フォーラム」を開催し、協議を行う場を設け、これら意見・要望等の内容を適切に把握するとともに、問題の背景となる事実関係を調査し、対応策の調整等を行った。 [1] 第1回日米運輸フォーラム ・ 日時 :平成5年6月22日(火) 午後4時〜7時 ・ 場所 :(株)三菱総合研究所総合研究センター (目黒アルコタワー10階セミナー室) ・ 議題 :航空会社の許認可手続き 第二種利用運送業の許認可手続き 成田空港新ターミナルの移動 ウイングの改修工事 関西新空港の諸費用 航空会社の場所配分 社員旅行の非課税枠 フリークエント・フライヤー・プログラム及びホテル等からの販促品の供与 空港施設の拡大 ・ 参加者:在日米国商工会議所、在日米国大使館、日本商工会議所、日本貿易会、運輸省、等 計34名 [2] 第1回日欧運輸フォーラム ・ 日時 :平成5年9月21日(火) 午後4時〜7時 ・ 場所 :(株)三菱総合研究所総合研究センター (目黒アルコタワー10階セミナー室) ・ 議題 :20フィート・コンテナ2個の1車両輸送 新型届出に必要な試験・文書の簡易化方策 商用車両の新型届出制度の設定 新型届出制度に関する製造メーカー及び輸入業者の立場 船積検量 事前協議制度の改善 日曜荷役問題 ・ 参加者:在日欧州企業、日本商工会議所、日本貿易会、運輸省、等 計36名 [3] 第2回日米フォーラム ・ 日時 :平成6年1月26日(水) 午後4時〜7時 ・ 場所 :(株)三菱総合研究所総合研究センター (目黒アルコタワー10階セミナー室) ・ 議題 :運輸省による規制緩和 FTA/FAZによる輸入促進 港湾におけるパブリックアクセスの確保 テクノスーパーライナーに対応した高速荷役システムの開発 ・ 参加者:在日米国商工会議所、日本商工会議所、運輸省等 計16名 (2) 運輸フォーラムの議題の背景調査及びフォローアップ調査 [1] 運輸フォーラムで取り上げた以下の議題について問題の背景調査及び対応策案出のためのフォローアップ調査を行い、その結果を各フォーラムの実施内容とともに「研究調査報告書」にまとめた。 [2] 調査議題(計20件) ・ 航空会社の許認可手続き ・ 第二種利用運送業の許認可手続き ・ 成田空港新ターミナルの移動 ・ ウイングの改修工事 ・ 関西新空港の諸費用 ・ 航空会社の場所配分 ・ 社員旅行の非課税枠 ・ フリークエンド・フライヤー・プログラム及びホテル等からの販促品の供与 ・ 空港施設の拡大 ・ 20フィート・コンテナ2個の1車両輸送 ・ 新型届出に必要な試験・文書の簡易化方策 ・ 商用車両の新型届出制度の設定 ・ 新型届出制度に関する製造メーカー及び輸入業者の立場 ・ 船積検量 ・ 事前協議制度の改善 ・ 日曜荷役問題 ・ 運輸省による規制緩和 ・ FTA/FAZによる輸入促進 ・ 港湾におけるパブリックアクセスの確保 ・ テクノスーパーライナーに対応した高速荷役システムの開発
■事業の成果
本事業により日・米・欧の関係者の参加を得て、「日本運輸フォーラム(2回)」及び「日欧運輸フォーラム(1回)」を開催したことにより、米国、欧州諸国とわが国関係者が、運輸分野における様々な問題(わが国の政府関係規制や民間慣行等が自由な企業活動の障壁となっているとする欧米関係者の苦情、意見を含め)を自由に忌憚なく討議できる場が創出された。また、運輸フォーラムの場をとおして、米国、欧州諸国が運輸分野で抱える問題点がより明確なかたちで抽出され、わが国関係者が前向きに聴取し、きめ細かく助言を行うことにより、欧米側が従来解決に苦慮してきた諸問題の解決の手がかりを提供することができた。 なお、運輸フォーラムで討議された個別の問題につき、欧米側参加者は引続きわが国関係者に直接コンタクトを図り、対話が継続されている。これは、日本と欧米のパーセプションギャップを埋め、謂われのない誤解を解いて、相互信頼関係が強化されるための、良好な環境が醸成されつつあることを示すものと評価される。 本補助事業の実施を通じ、当該分野の懸案事項の紛争化を未然に回避し、迅速な解決を図ることにより、造船・海運等の分野における貿易の円滑化促進に資するものと思料される。
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