■事業の内容
(1) 講演会の開催 [1] 第5回ボランティア大会 a. 開催日 1994年3月5日 b. 開催場所 シェーンバッハ(砂防ホール) c. テーマ ホスピスとボランティアのはたらき d. プログラム (a) 講演<1> ホスピスで働くボランティアの心 (日野原重明理事長) 講演<2> 輝いて生きる日々 (野村祐之青山学院短期大学講師) (b) ピースハウス紹介(松井昭ピースハウス病院長) (c) シンポジウム「ホスピスでボランティアはどのように活動できるか」(司会:斎藤武ピースハウス病院チャプレン、シンポジスト:ピースハウス病院ボランティア、聖ヨハネ会桜町病院ホスピス・ボランティア、福岡亀山栄光病院ホスピス・ボランティア、長岡西病院ホスピス・世話人) (d) 合唱(ポコ・ア・ポコ) e. 参加者 422名 [2] 講演会 7月中旬に実施したオーストラリアの医療事情調査の報告をかねて、下記の通り講演会を開催した。 a. 開催日 10月23日 b. 開催場所 健康教育サービスセンター c. テーマ オーストラリアのホスピスと私たちのホスピスでのチームケア d. プログラム (a) 講演 私たちのホスピスでのチームケア(日野原重明理事長) (b) ツアー報告 医師・ソーシャルワーカー・ボランティアの立場から e. 参加者 105名 (2) 各種ボランティア養成講座の実施 [1] ヘルス・ボランティア養成講座 a. 開催状況 週1回、3ヶ月 (a) 春のコース 4月 7日〜 7月16日、12回、延389人参加 (b) 秋のコース 9月10日〜12月 8日、12回、延252人参加 [2] 血圧測定指導者継続学習プログラム a. 開催状況 月2回程度、1ヶ年 4月19日〜3月28日、23回、延309人参加 [3] パソコン・ボランティア養成講座 a. 開催状況 週1回、3ヶ月 (a) 前期コース 4月 4日〜 7月 9日、12回、延56人参加 (b) 後期コース 9月14日〜11月30日、10回、延60人参加 [4] 病歴ボランティア養成講座 a. 開催状況 週1回 (a) 春期コース 5月11日〜6月22日、4回、延34人参加 [5] 血圧測定指導リーダー(師範)養成講座 a. 開催状況 週1回、3ヶ月 (a) 一般講座 9月10日〜12月14日、14回、延191人参加 (b) 実習 10月19日〜11月26日、13回、延60人参加 [6] ピースハウスボランティア集中講座 a. 開催状況 8月4〜6日、3回、延174人参加 (3) 地域社会におけるボランティア指導者の育成 血圧測定ボランティア・リーダーの養成を通信講座で下記のように行った。 [1] 地区名、スクーリング実施日、養成者数 a. 白浜町(千葉県) 11月6日、1月12日、2月4〜5日 (参加者数:延66人) b. 庄川町(富山県) 9月30〜10月1日、10月18〜19日、11月12〜13日 (参加者数:延85人) [2] 育成方法 通信教育と3回のスクーリング (4) 海外研修調査 [1] 期間 1993年7月3日〜14日(11日間) [2] 調査場所 オーストラリア地区 [3] 訪問先 a. パース市 (a) コテージホスピス (b) ハリウッド・リパトリエーション病院(緩和病棟) (c) サー・チャールズガードナー病院 (d) シルバーチェーン看護協会 b. シドニー市 (a) ロイヤル・プリンス・アルフレッド病院(緩和病棟) (b) エバースレイ病院(ホスピス) [4] 派遣員 a. 松井 昭(ピースハウス病院長) b. 昆 啓之(ピースハウス病院医師) [5] 期間 1993年7月3日〜14日 [6] 調査内容 独立型ホスピスにおける医療の実際とそのかかわりにおけるボランティア活動を具体的、実践的に調査研究し、併せてホスピスに対する地域社会の拘わり方を調査した。
■事業の成果
医療の分野においては、医師・看護婦等医療専門職と患者及びその家族との間に立って、多岐に亘るニーズを満たす役割が必要であり、本事業では、広く保健・医療の分野でかかる役割を果たすボランティアの育成指導を行って来た。また、ボランティア活動の海外先進国の実情も、ボランティアの参加を得て実施した。 本事業により育成指導されたボランティアが既に数多く実践の場に送り出されており、我が国の保健・医療の充実に資するところ大なるものがあると思われる。
|
|