■事業の内容
(1) 消防防災体制の現状に関する調査研究 [1] 研究内容 我が国の消防防災体制の充実程度を把握するための基本的作業の一つとして、西欧等の先進諸国を中心に、消防防災に関する制度及び体制、消防隊に要する費用、消防用設備に係る投資の状況、火災に対応するための費用等の現状について調査し、我が国における消防防災体制の充実程度に関する調査研究を行った。 [2] 研究方法 本研究は、学識経験者、行政関係機関等からなる「先進諸国における消防防災体制の現状に関する調査研究委員会」を設置してすすめた。 [3] 報告書の作成及び配布 研究委員会において、その成果として報告書をまとめ、A4版により200部を作成して、都道府県、消防本部等へ配布した。 (2) 火災統計データの有効活用に関する調査研究 [1] 研究内容 消防科学総合センターに毎年蓄積されている火災統計データを加工・分析し、消防行政に活用できるデータを出力するためのシステムの開発について調査研究を行った。 [2] 研究方法 本研究は、消防行政関係機関等からなる「火災統計データの有効活用に関する研究委員会」を設置してすすめた。 [3] 報告書の作成及び配布 研究委員会において、その成果として報告書をまとめ、A4版250部を作成して、都道府県、消防本部等へ配布した。
■事業の成果
(1) 消防防災体制の現状に関する調査研究 本調査研究では、我が国の消防防災行政の充実に寄与するための基礎的資料を得ることを目的に、先進諸国における消防防災に関する制度及び体制等の現状について調査した。特に、イギリス、スウェーデンについては、直接現地に出向き、現地関係機関へのヒアリング、資料収集を行い、最新の状況を把握することができた。今回実施した調査研究は、今後の我が国の消防防災体制のあり方を検討するに当たって、有効な基礎資料として活用できると考える。 (2) 火災統計データの有効活用に関する調査研究 本調査研究では、昭和54年以来当センターに蓄積されている火災統計データを有効に活用するための方策について検討し、システムの開発を行った。 このシステムは、パソコンを活用して火災統計データの集計やグラフ作成が容易に行えるものであり、市町村の消防本部においてこれらのデータを消防行政に役立てることに寄与するものと考える。
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