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■事業の内容

(1) 実験船「ヤマト1」の展示方法等に関する調査および改造
 「ヤマト1」を世界初の超電導電磁推進船として広く一般に公開し、青少年の海事に対する教育と船舶・科学技術の啓蒙に役立てることを目的として展示することとし、展示場所の候補地について、東京都と神戸市の2都市が候補として挙げられ慎重に検討した結果、神戸市へ無償にて譲与することとした。
 また、最先端の技術を駆使して開発された「ヤマト1」の右舷側に搭載されている超電導磁石(<2>)を、内部の6連環構造が見えるように改造し、我が国の研究教育機関の中枢をなす研究学園都市にある、筑波研究所に展示して啓蒙を図ることとした。
(2) 地上支援基地の解体・撤去
 地上支援基地の解体撤去について、再利用できる装置機器類は有償により譲渡することとし、譲渡希望者が搬出した後、解体作業に着手した。
※ 本事業は平成6年3月15日完了予定である。
■事業の成果

超電導電磁推進実験船「ヤマト1」は、平成4年6月に世界で初めての海上航走実験に成功するとともに、その後行われた評価実験によって必要なデータを全て取得して、所期の目的を達成した。
 この実験船「ヤマト1」を神戸市へ無償譲与し、「神戸海洋博物館」に展示し、世界初の超電導電磁推進船として広く一般に公開することで、青少年の海事に対する教育と船舶・科学技術の啓蒙に役立つものと思われる。





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