■事業の内容
(1) 国際ワークショップの開催 第16回国際ワークショップを下記の通り実施した。 [1] 開催日 7月18〜19日 [2] 開催場所 聖路加看護大学 [3] テーマ 模擬患者による教育・医学・看護の臨床能力を高める新しい教育 [4] 招聘講師 P.L.スティルマン、P.A.スタンレー [5] 参加者 医師・ナース・その他(延120名) (2) 国際セミナーの開催 第18回国際セミナーを下記の通り開催した。 [1] 北米、英国、オーストラリアから5名の講師を招聘して「第18回医療と教育に関する国際セミナー」を開催した。 a. テーマ 施設内ホスピスと家庭におけるホスピス・ケア b. 開催日 1992年8月28〜29日 c. 開催場所 笹川記念会館国際ホール [2] 講師及び演題 a. 英国のホスピスと訪問看護婦の役割 メリー・マッケラー(英国/セントメリーホスピス訪問看護婦長) b. オーストラリアにおけるホスピス及び緩和ケア病棟の実際-医師の立場から ロザリー・シォー(オーストラリア/ハリウッド病院緩和ケア医療部長) c. オーストラリアのホスピス及び緩和ケア病棟の実際-ナースの立場より イレーン・ナイチンゲール(オーストラリア/ハリウッド病院緩和ケア病棟臨床看護スペシャリスト) d. アメリカのホスピスにおける医療ケース・ワーカーの役割 クラウディア・ラパポート(米国/テキサス大学医学部ガルヴァストン校ソーシャルワーカー) e. 進行癌患者のマネージメント-症状のコントロールと在宅ホスピス アンドリュー・ビリングズ(米国/ボストン・トリニティー・ホスピス医療部長) f. オスラーの死の哲学-オスラーの文献からの考察 日野原重明(日本/当財団理事長) [3] 分科討論会 a. グループ1 ホスピスと緩和ケア病棟のあり方 リーダー 植村研一・石垣靖子 b. グループ2 癌末期症状のコントロールと家庭におけるホスピス・ケア リーダー 武田文和・紅林みつ子 討論には外国からの招聘者5名とグループ・リーダーの他6名の医師・看護婦が参加した。 [4] 参加者 医療・看護従事者・ボランティア・一般 延1,288名 (3) 地方セミナー [1] 京都サテライト・ミーティング a. テーマ 進行癌患者のマネージメント-症状のコントロールと在宅ホスピス b. 開催日 8月30日(日) c. 講師 アンドリュー・ビリングス クラウディア・ラパポート d. 開催場所 京都府医師会館 e. 参加者 約150名 [2] 岡山サテライト・ミーティング a. テーマ ホスピスと在宅ホスピス・ケア b. 開催日 8月31日(月) c. 講師 ロザリー・シォー イレーン・ナイチンゲール メリー・マッケラー d. 開催場所 三木記念ホール e. 参加者 約200名
■事業の成果
海外の優れた医療・医学・看護教育を日本に紹介・普及する為、海外の専門家を招いて討論し、或いは実地参加する国際セミナー・国際ワークショップを毎年実施しているが、本事業により、ホスピスケアを中心テーマとした英・豪・米の専門家による実情紹介と討論会を行い、又国際ワークショップでは模擬患者による新しい臨床教育の実践を紹介することができたことは、医療・福祉の増進に資するところ大なるものがあると思われる。
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