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■事業の内容

(1) 海上防災訓練施設の整備
[1] 実習棟の整備
 実習棟のスモークルームは、経年使用により内部鉄筋及び内部階段の腐食並びに排気用ファン本体及び同取付部の腐食が認められ、また同ルーム等を収容する実習棟の外壁の脱落、鉄筋の腐食が進んでいるので訓練の安全確保のための整備工事を実施した。
 併せて、同ルームの効果的活用を図るためドレーゲル訓練装置を設置した。
[2] 消防実習用配管の代替
 消防演習場の灯油庫から丸タンク及び模擬機関室への配管並びにガスボンベ庫から液化ガス消火装置への配管は、それぞれ経年使用による劣化が進んでいるので代替工事と風向の変化に応じて安全に訓練を実施するため灯油給油口を1箇所設けた。
[3] 清水タンクの代替
 清水タンクは、消防ポンプルームの地下に設置してあり同タンクの上部に消防ポンプが取付けられており運転時にポンプの回転に床が共振してポンプに悪影響を与えるので、新たに教官室横にタンクを設置し、現地下タンクを埋戻して影響を排除した。
■事業の成果

(1) 海上防災訓練施設の整備
 実習棟の整備事業においては、消防演習場のスモークルームを収容する実習練は、昭和52年に建設されたものであるが、立地環境の厳しさから外壁の脱落等や経年使用による同ルーム内の内部鉄筋、内部階段、排気用ファン本体及び同取付部の腐食が認められ訓練の安全性に支障があったが、実習棟の整備工事を実施した結果、訓練の安全確保と充実が図られた。
 併せて、同ルームの効果的活用を図るためドレーゲル訓練装置を設置したことにより、実際の船舶の区画を想定した効果の高い実習が行われるようになった。
 また、消防実習用配管の代替事業において、消防実習用配管は、それぞれに経年使用による劣化が甚だしく代替工事を実施し、灯油給油口を1箇所設けたことにより、風向の変化に応じた訓練が行われるようになった。
 清水タンクの代替事業において、清水タンクの代替による地下タンクの埋戻によって運転中の消防ポンプと床の共振は著しく軽減し、ポンプの安定した運転が確保され、円滑な訓練の実施が図られたものと思料される。





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