
■事業の内容
(1) 社会・経済の高度化、複雑化等の進展に対応する採用・昇進政策の現状と将来に関する調査研究 [1] 調査方法 調査は、アンケート方式により、通信調査及び実地調査によって行った。 [2] 調査対象 全国主要企業 1,024社 [3] 調査項目 a. 新規学卒者の採用における学部、学科等人材確保の方策 b. 中途採用者及び非常勤職員の活用の状況 c. 地方勤務者の扱いと転勤の状況 d. 事業の国際化に対応した人事の運営 e. 技術の進歩・ハイテク化に対応した人事の運営 f. 専門的能力と管理的能力との育成の方策 g. 職員の採用、維持と職員福祉 [4] 調査結果の概要 [3]の記載事項について調査を実施したのであるが、その結果、採用については、調査対象企業の殆どが、新規学卒者を採用しており、また、中途採用の状況をみると、かなりの企業が中途採用を行っており、今後もこの傾向が続くと回答しており、契約社員の採用についても同様であった。一方、昇進の状況をみると、昭和45年採用の大学卒の職員(いわゆる団塊の世代に属し、採用後丁度20年を経過した人)が現在どのような役職についているかについて調査したところ、課長級が60%を占めていた。また、早い組では部長級が5%あった。昇進について要求される重要な評価要素を調査したところ、事務系については、部下の指導力が一番多く次に業務上の実績、バランス感覚と続いており、技術系では、高度の専門知識が最も強く要求され、次に業務上の実績、部下の指導力と続いている。調査の結果を総合的にみると、各企業とも人手不足の現在、どのようにして採用予定者数を確保すべきか、また、組織の活性化にもつながる昇進政策についてもどう対応すべきかについて、より積極的対応がみられた。更に、調査結果では、今後一層人員の確保が困難になることが予想されるとして、組織の一部を大都市から近郊に移転しようとしている企業が多く、また、移転に伴う単身赴任勤務等諸問題が生ずるなど、人事管理の上でより一層複雑な対応が、求められている。 [5] 報告書の作成 a. 部数 600部 b. 配布先 調査協力会社 247部 その他関係省庁及び諸団体 353部 (2) 職場におけるメンタルヘルス対策に関する研究 [1] 題名 「職場におけるメンタルヘルス対策」 [2] 規格 1吋マザーテープ及び2分の1吋コピーテープ(VHS)を作成 時間:40分 [3] 数量 マザーテープ 1本 コピーテープ 5本 [4] 内容 ・ ストレス社会といわれる今日、ストレスは誰にでもあり、ストレスの処理ができないとどんな症状になるのが多いかを示し、また、ストレスが続くとどうなるかを、モルモット実験のデータを織りまぜながら、ストレスと心身の関係について解説。 ・ ストレスの原因について、職場と家庭に分けてストレス因子を紹介し、ストレスが重なった時が危険であることを示す。 ・ ストレスを問題化させないためには、早期に気付いて対応しなければならないが、そのための自覚症状と他党症状を数多く紹介し、解説する。ストレスなどで不調に陥った人が身近にでた場合、どういう対応をすべきか。上司として、同僚としての2事例をドラマ形式て示し、専門医がそれぞれ解説する。 [5] 利用先 職場の労働衛生の向上に資するため・民間企業及び官公庁の希望に応じて貸与し、さらに、中間管理職を対象とする職場研修においても活用。
■事業の成果
現在わが国は、経済の発展、技術の進歩、価値観の多様化等社会・経済の高度化、複雑化等のまことに著しい状況の下にある。 企業では、これ等に対応して懸命な経営努力を続けているが、その中枢をなすものの一つは、人の管理なかんずく優秀な人材の確保であり、また、昇進政策であるといえよう。 本年度の調査は、上記の主要テーマを中心に、特に採用・昇進の現状を中心に調査を実施した。その結果、人手不足の現状のなかで、企業はいかにして採用人員を確保するか、また、採用後の昇進政策についてもどう対応するか等かなり明確になった。 これ等の資料は、厳しい条件の下で人事管理の業務に絶えず努力している企業及び公共部門の人事担当者の方々に必ず役立つものと思われる。 また、近時ストレスなどによって多くの人々が心の健康(メンタルヘルス)を脅されており、企業や官公庁の職場でも大きな問題として受け止められている。しかし、現実に職場に適応できないケースがでた場合、実際問題としてどのように対応すべきか、職場にとって苦慮させられる課題である。 本事業は、これらのニーズに応え、明るく活力ある職場づくりに資するために、特に、職場の第一線にいる「管理・監督者」向けのビデオとして作成したもので、“労働衛生週間”等に職員への啓蒙として、また、各種管理職を対象とする職場研修において活用される。
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