■事業の内容
(1) 関西国際空港を中心とする望ましい物流体系に対する対応策の検討 前年度実施した荷主企業アンケート調査結果から得た課題に基づき、関西国際空港を中心とする望ましい物流体系を構築するための対応策について検討した。 (2) 対応策に対する物流事業者の対応意向の把握 上記(1)の結果踏まえ、物流事業者の対応意向をアンケート調査(調査対象:234社)及びヒアリング調査により把握した。 (3) 関西国際空港がより効率的に機能するための課題の整理 前年度調査並びに、上記(1)、(2)の調査結果により、関西国際空港がより効率的に機能するための課題を整理し、とりまとめた。 (4) 関西国際空港に係わる国際航空物流システムの基本的考え方 上記調査結果により、荷主企業及び物流事業者からの課題と対応策を踏まえ、関西国際空港がより効率的に機能するための国際航空物流システムの基本的考え方についてとりまとめた。 (5) 報告書の作成 以上の調査結果に基づき委員会で検討のうえ、報告書を作成した。 ・ 部数 200部 ・ 配付先 運輸省、関係団体等
■事業の成果
平成6年夏ごろ開港を目指して建設が進められている関西国際空港は、大阪の都心部から遠隔地にあるものの、国際線、国内線併用の24時間運用が可能な空港であることから、これの開港をインパクトとして、我が国の本格的国際化の進展等を背景とした社会経済活動の活性化に伴う24時間化が図られるものと予想される。 本調査は、このような状況の中で、平成元年・2年の2か年にわたり、荷主企業の国際物流ニーズと関西国際空港の利用意向を把握するとともに、物流事業者が荷主ニーズにどのように対応し、かつ、関西国際空港を中心とする国際物流がより効率的に機能するための課題を整理したうえ、関西国際空港に係わる国際航空物流システムの基本的考え方についてとりまとめたものである。 この調査結果が、関西国際空港に係る国際航空物流がより効率的に機能するための方策として役立つものと思料される。
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