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■事業の内容

(1) ハードウエアの整備
 海上保安庁水路部のコンピュータシステムと効果的なネットワークを構築できる下記のパーソナルコンピュータ他1式を整備した。
[1] 中央処理装置 NEC PC-9801RA51     1台
本体、キーボード、ハードディスク、カラーディスプレイ、数値演算プロセッサ、3.5インチFDD、デスクを含む
[2] プリンタ キャノンLBP-B406Sデスク付  1台
[3] プロッタ グラフテックFP6301R-51    1台
[4] 付属ソフトウエア            1式
フォートランコンパイラ、PC-PALスーパー、一太郎
(2) ソフトウエアの整備
 (1)で使用するため、需要の多い下記の計算及び作図の既存プログラムの改造、変換及び作成を行った。
[1] 潮汐推算プログラム
 毎時及び高・低潮時の潮高値を指定場所、期間について計算し、表示及び出力ができる。入力する分潮数は最大60までとした。
[2] 潮流推算プログラム
 指定場所、期間の最強時、転流時について計算し、表示及び出力ができる。入力する分潮数は最大10までとした。
[3] 作図プログラム
 [1]、[2]の各プログラムにより出力されたデータをプロッタの自動作図できるプログラムを作成した。
■事業の成果

(1) ハードウエア整備
 ハードウエア整備後、既存プログラムを使用して海洋情報室の情報提供に活用しており、昨年8月から今年2月末までの期間に次のような計算サービスの実績を挙げることができた。
 また、昨年12月に水路部電算機とのオンライン工事が完了し、所在情報、データの検策・抽出に利用し、相談業務の迅速化に役立っている。
[1] 磁針偏差計算    23件  32測点
[2] 日出没計算      5件  31測点
[3] 太陽高度方位計算   3件   3測点
[4] 北極星方位角計算   1件   1測点
[5] 座標変換計算     1件   1測点
(2) ソフトウエアの作成
 利用頻度の高い潮汐、潮流の予報値計算について、中型〜大型計算機用プログラムを(1)のハードウエアで使用できるように改造・変換し、作図ができるプログラムを作成した。
 この結果
 潮汐については、毎時及び高・低潮時の潮高値を指定場所、期間に応じての計算、潮流についても最強時、転流時の値を、同じく指定場所、期間に応じての計算と、出力を作図して提供することが可能となった。
 今後、これら、ハードウエア、ソフトウエアを提供業務に活用し、海上保安庁水路部、日本データセンターに蓄積されている情報、データの利用に一層寄与することが期待される。





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