■事業の内容
(1) 本会議の開催 開催場所:日本海運倶楽部にて2会場を使用 開催時期:6月4日(月)〜7日(木) 参加者 :国内 174名 海外 70名 計 244名 (参加国数:18) 他に招待者 42名
(2) IMO関係者の招へい ・ 国連専門機関 国際海事機関(IMO)海上安全部 技術課長 プラザ氏 ・ ポーランド グダンスク工科大学 教授 ドルファー氏 (IMO DE小委員会前議長) ・ 英国 海事工学研究所 流体力学研究部長 クラーク氏 (IMO DE小委員会 ad hoc WG議長) の3氏を招へいした。
(3) 論文集の刊行 論文集:62編 23セッションに細分 頁数 :553 部数 :300 (4) 組織委員会、実行委員会、幹事会の開催 組織委員会1回、実行委員会2回、幹事会5回を開催し、本会議の企画、計画の承認、財務決算の承認等をおこなった。
■事業の成果
操船シミュレータ国際会議(IMSF)は、操船シミュレータを用いて、運航安全の向上という立場から、船舶の操縦性能、操船者の制御能力、港湾水路等の運航環境に関する諸問題を検討している。また船舶操縦性国際会議(ICSM)は、国際海事機関IMOが、船が確保すべき操縦性能に基準を設定する方向で審議を進めつつあるが、学術的な立場から討議の場を提供する。したがって、多くの課題が共通するこの2つの会議を合同会議の形で初めて日本で開催し大変好評であった。次回以降もこの形を取り入れたいということであった。 現在IMOにおいて、船舶の操縦性基準を検討中であり、1993年までに成果を得ることが合意されている。地球環境保全の観点からも、船舶の操縦性向上が求められている現在、本国際会議の開催は時宜を得たものであった。会議にはIMOからも参加者があり、熱心な討論が行われ、閉会にあたり東京宣言が取り纒められた。今回の4日間の会議は、今後のIMOの審議等を通じて、海上安全の向上に大きな貢献をするものと期待される。
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