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■事業の内容

(1) 構造改善計画の推進指導
[1] 構造改善推進指導
a. 第1/4半期  九州・中国地区
日程 :6月21日(水)  長崎市   長崎造船(株)、長崎ドック(株)、林兼船渠(株)
6月22日(木)  北九州市  若松造船(株)
6月23日(金)  柳井市   (株)中村造船鉄工所
内容 :個別企業の近代化、経営の多角化、設備の改善について、又地域グループの近代化、集約化について懇談・指導した。
講師 :公認会計士   柿島 勝
同行者:常務理事    奥山孝志
b. 第2/4半期  四国地区
日程 :9月5日(火)  八幡浜市  栗之浦ドック(株)
9月6日(水)  今治市   浅川造船(株)、檜垣造船(株)、西造船(株)、山中造船(株)
9月7日(木)  詫間町   (株)讃岐造船鉄工所
内容 :個別企業の近代化、経営の多角化、設備の改善について、又地域グループの近代化・集約化について懇談・指導した。
講師 :公認会計士   柿島 勝
同行者:指導部     八木 繁
[2] 電算化推進指導
a. 第2/4半期  中国地区
月日 :平成元年9月27日(水)
場所 :呉市 (株)今村造船所会議室
内容 :当会が昨年度に作成した「総トン数計算プログラムVer.88」、「タンク容積計算プログラムVer.88」の使用に必要な知識、データ作成方法、プログラム取扱い等を座学及び実習により説明した。
講師 :日本マリンエンジニアリング(株)  小野 任
同行者:指導部              八木 繁
b. 第2/4半期  四国地区
月日 :平成元年9月29日(金)
場所 :今治市 浅川造船(株)会議室
内容他:同上

(2) 共同マーケッティング事業の推進
[1] 第1/4半期
 構造改善推進委員会において国内市場調査及び顧客管理の具体的手法の研究を行うこととし、近代化地区推進委員会において意見・要望等を聴取し、基本方針を決定した。
[2] 第3/4半期
 構造改善推進委員会において事業推進の基本方針を審議し、その内容を原稿としてとりまとめることとし、執筆依頼を行った。
執筆依頼者:公認会計士  柿島 勝
表題   :共同マーケッティング事業研究報告書
内容   :中型造船業の共同マーケッティング事業の基本方針と具体的な手法について
数量   :400字詰め原稿用紙 9枚
[3] 第4/4半期
 構造改善推進委員会において共同マーケッティング事業に関する報告書原稿を審議し、その基本方針と具体的な手法を承認の上、委員会報告書として取りまとめた。

(3) コンピュータリゼーション事業の推進
[1] 第1/4半期
 コンピュータリゼーション委員会において馬力推定計算及び重量重心トリム計算のプログラム発注仕様を検討し、(株)数理計画との開発契約を締結した。
[2] 第2/4半期
 コンピュータリゼーション委員会において(株)数理計画から提出された馬力推定計算及び重量重心トリム計算プログラム開発仕様の詳細検討を行った。
[3] 第3/4半期
 コンピュータリゼーション委員会において(株)数理計画から納品された馬力推定計算及び重量重心トリム計算プログラムのソースリスト、オブジェクト、サンプルデータ及び取扱い説明書原稿の検収を行った。又同プログラムをより効率的に使用するための理論解説原稿の執筆依頼を行った。
執筆依頼者:日本マリンエンジニアリング(株)  小野 任
表題   :馬力計算法
内容   :計算精度の向上に必要な入力データの作成について
数量   :400字詰め原稿用紙 37枚
[4] 第4/4半期
 コンピュータリゼーション委員会において理論解説原稿を承認し機械操作マニュアルと併せてソフトウェア取扱い説明書として取りまとめた。
a. プログラム
(a) 馬力推定計算プログラム Ver.89
規格:5インチ2HDフロッピーディスク
部数:正・副各1枚及びサンプルデータ28セット
(b) トリム計算プログラム Ver.89
規格他:同上
b. 使用説明書
(a) 馬力推定計算プログラム Ver.89 取扱い説明書
規格:A4オフセット印刷 48頁
部数:100部
(b) トリム計算プログラム Ver.89 取扱い説明書
規格:A4オフセット印刷 29頁
部数:100部

(4) 構造改善計画の承認申請
[1] 第3/4半期
構造改善計画作成用調査表を作成、配布、回収した。
名称:平成2年度中型造船業経営戦略化構造改善計画書
規格:A4オフセット印刷 10頁
部数:130部
[2] 第4/4半期
 構造改善計画書及び実施状況報告書を作成し、事業参加会員企業及び関係先に配布するとともに、運輸大臣への申請準備を行った。
a. 構造改善計画書
名称 :平成2年度構造改善計画書
規格 :B4オフセット印刷 110頁
部数 :230部
配布先:会員企業37部、関係官庁96部、地方自治体14部
関係団体47部、公共機関等7部、その他29部
b. 実施状況報告書
名称 :平成元年度構造改善実施状況
規格 :B4オフセット印刷 94頁
部数他:同上

(5) 委員会の開催
[1] 構造改善推進委員会
a. 第1回
日時:平成元年6月14日(水) 13:30〜16:30
場所:霞山会館 会議室
議題:・ 平成元年度構造改善計画の承認について
・ 平成元年度補助事業について
・ 補助事業分担金について
・ 共同マーケッティング事業について
・ コンピュータリゼーション事業について
・ 平成元年度中小企業施策について
・ その他
b. 第2回
日時:平成元年10月6日(金) 13:30〜16:30
場所:船舶振興ビル 10階 B会議室
議題:・ 平成2年度補助事業(構造改善)について
・ 共同マーケッティング事業の方針について
・ 個別計画調査表について
・ コンピュータリゼーション事業について
・ 平成元年度中小企業施策について
・ その他
c. 第3回
日時:平成2年3月8日(木) 13:00〜16:00
場所:船舶振興ビル 10階 B会議室
議題:・ 平成2年度構造改善計画の申請について
・ 平成2年度補助事業について
・ 共同マーケッティング事業について
・ コンピュータリゼーション事業について
・ 平成2年度中小企業施策について
・ その他
[2] コンピュータリゼーション委員会
a. 第1回
日時:平成元年5月12日(金) 13:30〜16:30
場所:船舶振興ビル 8階 (社)日本造船学会会議室
議題:・ 平成元年度の事業予定について
・ プログラムの発注仕様について
・ プログラムの開発契約について
・ プログラムの開発スケジュール及び前年度作成プログラムの普及説明会の実施について
・ その他
b. 第2回
日時:平成元年7月24日(月) 13:30〜16:30
場所:船舶振興ビル 8階 (社)日本造船学会会議室
議題:・ 書面調査の結果について
・ プログラムの仕様詳細について
・ 普及説明会の実施について
・ その他
c. 第3回
日時:平成元年12月6日(水) 13:30〜16:30
場所:船舶振興ビル 10階 第2会議室
議題:・ 本年度開発プログラム等の検収について
・ 使用説明書理論解説原稿の執筆依頼について
・ 普及説明会の実施報告について
・ 来年度のプログラム開発計画について
・ その他
d. 第4回
日時:平成2年2月5日(月) 13:30〜16:30
場所:船舶振興ビル 10階 B会議室
議題:・ 本年度開発プログラム等の配布について
・ 使用説明書理論解説原稿について
・ 委員会報告書について
・ 来年度のプログラム開発計画について
・ その他
[3] 近代化地区推進委員会
a. 第1回
(a) 東海阪神地区
日時:平成元年6月21日(水) 13:00〜16:00
場所:神戸市 神戸船舶倶楽部会議室
議題:・ 平成元年度構造改善計画の承認について
・ 平成元年度補助事業について
・ 共同マーケッティング事業について
・ コンピュータリゼーション事業について
・ 平成元年度中小企業施策について
・ その他
(b) 中国地区
日時:平成元年6月23日(金) 11:00〜14:00
場所:広島市 広島ステーションホテル会議室
議題:同上
(c) 四国地区
日時:平成元年6月17日(土) 11:00〜14:00
場所:今治市 今治国際ホテル会議室
議題:同上
(d) 九州地区
日時:平成元年6月15日(木) 13:30〜16:30
場所:北九州市 小倉ホテル会議室
議題:同上
b. 第2回
(a) 東海阪神地区
日時:平成元年12月12日(火) 11:00〜15:00
場所:大阪市 日立造船会館会議室
議題:・ 平成2年度構造改善計画の作成について
・ 平成2年度補助事業について
・ 共同マーケッティング事業について
・ コンピュータリゼーション事業について
・ その他
(b) 中国地区
日時:平成元年12月14日(木) 11:00〜14:00
場所:広島市 広島ステーションホテル会議室
議題:同上
(c) 四国地区
日時:平成元年11月30日(木) 11:00〜14:00
場所:今治市 今治国際ホテル会議室
議題:同上
(d) 九州地区
日時:平成元年11月28日(火) 11:00〜14:00
場所:北九州市 小倉ステーションホテル会議室
議題:同上
c. 第3回
(a) 東海阪神地区
日時:平成2年2月19日(月) 11:00〜13:30
場所:神戸市 神戸海運監理部調停室
議題: ・ 平成2年度構造改善計画の申請について
・ 平成2年度補助事業について
・ 共同マーケッティング事業について
・ コンピュータリゼーション事業について
・ 平成2年度中小企業施策について
・ その他
(b) 中国地区
日時:平成2年2月21日(水) 11:00〜15:00
場所:広島市 広島ステーションホテル会議室
議題:同上
(c) 四国地区
日時:平成2年2月21日(水) 11:00〜14:00
場所:今治市 今治国際ホテル会議室
議題:同上
(d) 九州地区
日時:平成2年2月19日(月) 11:00〜14:00
場所:北九州市 小倉ステーションホテル会議室
議題:同上
■事業の成果

中型造船業は、国内景気の上昇基調に支えられた建造需要の回復に伴い仕事量が回復し、船価水準も適正化の傾向を示す等、一時の不況を脱出したかにみえる。
 しかしその実態は、船価の多くを占める原材料費の値上り、及び若年労働者を中心とした慢性的人手不足による人件費の高騰等のために企業収益が上がらず、経営基盤を圧迫されている状況である。
 中型造船業は、自らの直面する諸問題を克服しつつ将来にわたって個々の企業が健全な経営を維持し、魅力ある産業として発展し得る業界構造を確立することを目的として、昭和62年度から5ヶ年計画で中小企業近代化促進法に基づく中型造船業経営戦略化構造改善を実施しており、本年度はその第3年度目にあたる。
 個々の事業参加会員企業においては、自らの策定した経営戦略化計画に従い、規模等の適正化、新技術の開発、多角化の推進等の事業を実施した。
 当会においては、同法に定める規定に基づいてこれら参加会員企業の計画を取りまとめ、運輸大臣に申請するための書類作成等を行ったほか、当会が主体となって、共同マーケッティング事業、コンピュータリゼーション事業を実施し、中型造船業の管理技術の近代化、設計能力の向上に資することができた。





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