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■事業の内容

(1) 防災安全普及推進事業
[1] 講習会の開催
 防災管理者、自衛消防隊員、消防防災職団員等を対象に防災安全に関する意識の高揚と知識・技術の向上を図る目的で防災安全講習会を下記のとおり実施した。
開催月日/開催地/開催月日/開催地
1.7.25〜26/東京都/1.11. 2/岡山県
1. 8.29/石川県/1.11. 7/埼玉県
1. 8.30/佐賀県/1.11.13〜14/和歌山県
1. 9. 6/兵庫県/1.11.15/福岡県
1.10.19/岩手県/1.11.24/大阪府
1.10.20/鹿児島県/2. 2. 9/栃木県
1.10.24/青森県
[2] 消防用設備等の仕組みとその生かし方の作成
a. 作成内容
 消防職員等に対し、複雑多様化した消防設備について、基礎的・専門的な知識及び技術を付与するために調査研究を行い、「消火設備編」の一編を作成した。
b. 作成方法
 本研究は、消防行政関係職員及び学識経験者からなる「消防用設備等の仕組みとその生かし方研究委員会」を設置してすすめた。
c. 成果物の作成及び配布
 研究委員会において、その結果として成果物をまとめ、A5版により、1,100部を作成して都道府県、消防学校及び消防本部等へ配布した。
(2) 救急業務調査研究
[1] 救急情報ネットワークシステムの構築についての調査研究
a. 研究内容
 近年の複雑多様化する救急事象に的確に対応し、傷病者の救命率をより向上させるため、救急隊、消防本部指令センター及び救急医療センター等医療機関の間における救急情報のコミュニケーションシステムの構築についての調査研究を行う。
b. 研究方法
 本研究は、救急医学関係者、救急業務の消防機関関係者及び関連団体・関連会社からなる「救急情報ネットワークシステムの構築についての調査研究委員会及び専門委員会」を設置してすすめた。
c. 報告書の作成及び配布
 研究委員会及び専門委員会において、その結果として報告書をまとめ、B5版により1,100部を作成して消防学校、消防機関等へ配布した。
■事業の成果

(1) 防災安全講習会及び消防用設備等の仕組みとその生かし方作成
 近時における社会経済の発展に伴い、火災をはじめとする各種災害が多発するとともに、その様相は複雑多様化しており、これらの災害に対処するための防災活動の推進が強く要請されている現状にある。このため、防災安全講習会を開催するとともに、消防用設備等の仕組みとその生かし方の作成を行い、防災に関する意識の高揚及び消防用設備の知識の普及に寄与するものと思われる。
(2) 救急業務調査研究
 今日、救急事象・傷病者の症状は千差万別であり、また本格的な高齢化社会を迎え、救急医療を必要とする急病等は一層増加するとともに、在宅ケアの進展により傷病者の症状・態様もますます多様化すると予想される。
 このような状況に対応するため、救急隊・消防本部指令センター及び救命救急センター等医療機関の間における救急情報(傷病者の観察情報、医療機関の応需情報、医師の指示等)のネットワークシステムのあり方を示すことにより的確な救急業務の実施、傷病者の救命率の向上に寄与するものと思われる。





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