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■事業の内容

A. 喉摘者指導員の養成
a. 場所   東京
b. 期間   第1期  5月、 6月、 7月
第2期  9月、10月、11月
第3期  1月、 2月、 3月
の日曜日以外全日
c. 受講者  第1期  台湾2名、香港2名、印度2名
第2期  インドネシア2名、パキスタン2名、タイ1名
第3期  韓国3名、ネパール2名
B. 研修内容  専任講師並びに指導員により下記の研修を実施
(a) 発声能力の修得
 食道発声法を中心とし、個別指導によりカリキュラムに基づいて、原音→母音→子音→連音→単語→会話、高音化、抑揚化の過程を経て、初心→初級→中級→上級へと進歩向上させる。
(b) 指導要領の修得
 食道発声法、舗装具による医学的アプローチ、発声指導の原理原則について講義と実践により修得させる。
■事業の成果

喉頭がん等による喉頭摘出者は世界に年々増加しており、現在全世界でも60万人に達するといわれている。これは音声言語機能を喪失している重度の障害者であり、特にアジア圏には摘出者の半数がいるものと推定されている。
 アジア諸国における喉摘者の発声訓練はまだ充分に行われていない。このためこれらの諸国から発声の指導的立場にあるものを受け入れ研修を行ったことは、発声能力と指導法を身に付けさせ、アジア諸国の喉摘者の福祉の向上に資するところ大なるものがある。





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