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「流況モニタリングシステムの開発」の報告書

 事業名 流況モニタリングシステムの開発
 団体名 日本水路協会  


■事業の内容

(1) 伝送装置、電源装置の試作
 伝送装置については、当初予定していた広帯域テレメータ(169MHz帯)の免許取得が困難であることが判明した。また、船舶電話について再調査により、新型式の小型で消費電力の少ない装置が実用に供されていることから承認を得て、船舶電話方式に変更した。船舶電話の特性確認によりデータ伝送の誤り率も低く、良好な伝送の品質が確保される結果を得、船舶電話機、マルチアダプタ各1台を密閉容器に収納し、アンテナと接続する海上用伝送装置及び情報処理装置に組込み、一般加入電話回線に接続する変復調器1台の陸上用伝送装置を設計・試作した。
 電源装置については、最適動作電圧16.5V、出力24Wの太陽電池パネル3枚、6V、60AHの密閉式鉛蓄電池2基及び充放電等の制御を行うほか、各部との接続コネクタを備えた電源制御器1台を含む装置を設計・試作した。
(2) 情報処理装置の試作
 情報処理装置は、海上観測局からの計測データを伝送系の船舶電話、一般加入電話回線、変復調器を経由して受信し、処理、記憶、表示及び印字する機能を持たせ、ハードウェアとしては、モデムコンピュータとパーソナルコンピュータ各1台で構成される装置を設計・試作した。
 モデムコンピュータは30分あるいは1時間ごとに計測データの送、受信制御、受信データを記憶する。
 パーソナルコンピュータは16ビット、RS-232Cインターフェイス、MS-DOSを有する一般のタイプが使用可能である。
 ソフトウェアは上記モデムコンピュータ、パーソナルコンピュータ用に制御、演算処理、表示及び印字の記録機能を持たせ作成した。
(3) 総合海上実験
 昭和63年度及び今年度で設計、試作した全装置を使用して、下記のとおり総合海上実験を実施し、計測データの取得、解析及び評価を行った。
[1] 実験期間 : 平成元年10月7日〜10月24日(18日間)
[2] 設置場所 : 海上観測局
神奈川県横須賀市横須賀港沖(猿島南方、第三海堡灯台より258°、3,500mの位置)
陸上観測局
静岡県焼津市中港4-3-1
(株)赤阪鉄工所技術部内
 計測データは延539回×90データ=48,510データであり、これに対して発生したエラーは16回×90データ1,440データであったが、このエラーはいずれも再送により正常なデータを受信することができた。
 データ解析の結果は、バラつきの処理については単純平均でよいこと。流向、流速については微弱ながらも潮流成分を明瞭に捉えていること。塩分濃度、水温についての計測も連続性を持っており、妥当な値であること。電源電圧、機器温度もシステム運用上予想された範囲内であり、特に問題はないことが判明した。
 また、実験開始の10月7日〜8日にかけては台風15号が接近し、悪い海上模様であったが、ブイ係留を含めてシステムに異常はなく、耐久性も特に問題はなかった。
■事業の成果

重要海域における海上活動を支援するためには、複雑な流況等を常時計測し、直ちに関係方面へ提供できるシステムが必要とされている。
 本開発は、内湾域や狭水道付近に設置した観測ブイで流向、流速、水温及び塩分を計測し、このデータを船舶電話、一般加入電話を経由して伝送し、これに接続する陸上監視局で受信、パーソナルコンピュータを主体とする短時間の処理後、直ちに利用できるシステムを3年計画の最終年度として実施し、終了したものである。
 本年度は
(1) 伝送装置及び電源装置の開発
(2) 情報処理装置の開発
前年度に開発したブイ本体、検出部及び変換処理部と併せて全体システムを完成させて、
(3) 総合海上実験
を実施し、実用性能の確認と評価を行った。
 延べ18日間の実験によって得られた計測データを解析し、データの取得、伝送、記録及び処理の結果、海上及び陸上の各装置は所期の性能であり、充分実用に供せるシステムとして認められる成果を得た。





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