日本財団 図書館


■事業の内容

(1) 国際試験水槽会議海洋工学技術委員会出席
 平成元年5月4日、5日、東京大学生産技術研究所教授前田久明を派遣した。
 実施状況:
[1] 会場    米国、ヒューストン市
[2] 主な議題
前期技術委員会より引継いだ検討課題9項目に、今期に入り追加した2項目、合計11項目につき次回の大会までに研究動向を引用文献一覧表と共にまとめるため現況報告等が行われた。
(2) 国際試験水槽会議理事会出席
 平成元年8月30日、9月1日、日本造船技術センター前常務理事横尾幸一を派遣した。
 実施状況:
[1] 会場    ノルウェー、トロントハイム市、ノルウェー海事研究所
[2] 主な議題
a. 委員会メンバーの移動:極東代表理事も横尾幸一から横浜国立大学教授竹沢誠二に交代する。
b. 評議会の勧告による行動
c. 第19期ITTCのプログラム
d. 技術委員会への指示
e. 第19期大会への代表およびオブザーバーの招待
f. 新会員の承認
(3) 国際試験水槽会議 抵抗・流れ技術委員会出席
 平成元年10月20日〜22日、大阪府立大学教授姫野洋司を派遣した。
 実施状況:
[1] 会場    ブルガリア、ヴァルナ水槽
[2] 主な議題
a. 抵抗・流れ技術委員会の活動報告
b. Validationパネルヘの出席報告
c. 抵抗・流れ技術委員会の各検討課題に対する作業報告
d. 水槽業務にCFDを適用する上での問題点
e. 最終報告書概要審議
f. 勧告案審議
(4) 国際船舶海洋構造会議 技術委員長会議および疲労・破壊技術委員会出席
 平成元年10月27日、28日、31日、東京大学教授町田進を派遣した。
 実施状況:
[1] 会場    ブルガリア、ヴァルナ市および英国、ロンドン市
[2] 主な議題
a. 第1回文献資料調査結果の評価
b. 委員会報告の内容構成
c. 委員会報告の執筆分担および責任者の決定
d. 作業スケジュール
(5) 国際船舶海洋構造会議理事会出席
 平成元年10月27日、28日、東京電機大学教授東京大学名誉教授山本善之を派遣した。
 実施状況:
[1] 会場    ブルガリア、ヴァルナ市
[2] 主な議題
a. 海洋構造物の損傷技術委員会の構成が確認された
b. 第11回大会の開催場所について最終決定を次回理事会迄延期(中国無錫予定)
c. 第11回大会指名討論者、招待講演題目と講師
d. 雑誌Marine Structureの問題点
(6) 国際船舶海洋構造会議 材料工作技術委員会出席
 平成2年3月14日〜16日、大阪大学溶接工学研究所教授上田幸雄を派遣した。
 実施状況:
[1] 開催場所  ギリシャ、アテネ市
[2] 主な議題
a. 委員会報告の内容討議
b. 論文、技術資料の調査分担等を決定
c. 第3回中間会議の開催予定の決定
(7) 造船技術国際交流委員会開催
 平成元年4月4日に標記委員会を開催、平成元年度国際部事業のうち、「造船技術に関する国際会議出席」の派遣事業案を承認した。
(8) 造船技術国際交流委員会開催
 平成元年9月11日に標記委員会を開催、平成元年度国際部事業のうち、「造船技術に関する国際会議出席」の派遣事業の経過が報告され、承認された。
■事業の成果

平成元年度も、海外において造船ならびに海洋工学に関する各分野の国際会議および国際シンポジウムが多数開催された。
 これらにそれぞれ適任の研究者、技術者をできるだけ多数参加させ、わが国造船技術の進歩の現状とその成果を広く海外に紹介し、また海外造船・海洋技術に関する最新の情報を収集することは、今後のわが国造船界の発展に大いに貢献するものと考えられる。
 本年度は国際船舶海洋構造会議(ISSC)理事会に1名、同技術委員会に2名、国際試験水槽会議(ITTC)の理事会に1名、同技術委員会に2名、合計6名を本会代表として派遣することができた。
 これらの国際会議は既に長い歴史を有し、時代に応じた最新技術および研究成果を集大成してきたが、最近では船舶のみならず海洋工学の方面にもその領城が拡大してその構成が大幅に変更している。その最新情報はわが国の研究者・技術者を刺激し、常にこの方面の世界に対する指導的立場を確保するに役立ち、ひいては日本造船界の進歩に貢献することができる。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION