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■事業の内容

(1) 統計グラフ全国コンクール事業
 統計思想の普及啓蒙及び統計表現技術の研さんに資するため、「統計グラフ全国コンクール」を次のように実施した。
[1] 募集及び審査
 都道府県を通じ全国的に統計グラフ作品を募集した。その結果、78,748点の応募があり、特筆すべきことは初めて海外の香港日本人学校からも当協会に送られてきた。このうち、都道府県における地方審査をパスした作品739点が中央審査の対象となった。739点のうち、第2次審査で更に検討を加え、129点を最終審査に回し、その外に、努力賞13点、奨励賞18点を決めた。最終審査においては、第1部〜第5部まで計129点の中から52点を選抜して入選作品とし、各部門において各1点を特選と決めた。
[2] 入選作品の表彰
 第39回全国統計大会(於、高松市)において入選作品を発表し、表彰式を実施した。(昭和63年10月26日)
イ. 小学校低学年の部  入選11点のうち特選1点
ロ. 小学校高学年の部  入選10点のうち特選1点
ハ. 中学校の部     入選11点のうち特選1点
ニ. 高等学校の部    入選10点のうち特選1点
ホ. 大学及び一般の部  入選10点のうち特選1点
[3] 入選作品の展示会の開催
イ. 昭和63年10月14日(金)〜10月18日(火)まで、第36回統計グラフ全国コンクール入選作品展を、サンシャインシティ、アルパ2F噴水吹抜広場で開催した。
 次いで、昭和63年10月26日(水)第39回全国統計大会会場(高松市香川県県民ホール)において展示し、全国から参加した統計関係者、一般市民の観覧に供した。
ロ. 広島、鹿児島、京都、大阪、福井、三重の順で、各県の県民会館等で展示会を開催した。
[4] 入選作品集の配付
 第36回統計グラフ全国コンクール入選作品集(B5版)を1,000部作成して、都道府県、入選者、各省庁統計主管部課、協賛団体等に配付した。
[5] 入選作品スライドの製作
 入選作品52点のスライドと、作品を紹介する録音テープを作成し、都道府県に各1組配付し、普及啓蒙と今後における募集活動に活用することとした。
(2) 統計調査員普及啓蒙用教材整備事業
 「統計調査員の調査活動」を紹介する普及啓蒙用ビデオを(株)大阪東通に制作委託して、30分もの60本(VHS)を作成した。
 60本のビデオは、47都道府県及び関係機関に配付し、研修会等で活用するよう要請した。
[1] 題名   「未来をひらく統計-統計調査員の役割-」
[2] 規格   ビデオ カラー VHS(30分)
[3] 数量   60本
[4] 内容   統計調査員になじみの深い家計調査(総務庁)、工業統計調査(通商産業省)、毎月勤労統計調査(労働省)を中心にして、統計の重要性統計調査員の活動状況等をドラマ、CG(コンピュータ・グラフィック)をおり混ぜながら描いている。
[5] 配布先  47都道府県及び関係省庁
■事業の成果

この統計グラフ全国コンクールは、本年度で36回という歴史を持っている。次に記載する理由により、特に青少年層に対する統計思想の普及啓蒙と統計表現技術の向上ばかりでなく、絵画技術の向上に寄与する教育的効果も期待される。
[1] 応募作品が、78,736点に達し、過去最高の実績であったこと。
[2] 全国統計大会及び都道府県の地方統計大会で、入賞者に対する表彰が行われたこと。
[3] 入選作品展示会が、東京をはじめとして、20県の予定で開催されつつあり、一般国民の観覧に供していること。
[4] 入選作品のスライド、録音テープの利活用が期待されること。
[5] 入選作品集が、親しまれる刊行物として利用されること。





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