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■事業の内容

(1) 河川における旅客船事業の現状と課題
 河川における旅客船事業について、既存資料及びヒアリング調査により国内外の先進事例を収集整理するとともに、近畿地区の事業者の抱えている課題及び今後の取組みについて把握した。
(2) 近畿圏における海浜・河川の整備計画の把握
 近畿圏の各地方公共団体へのヒアリング調査を実施し、海浜・河川の整備計画、ウォーターフロント開発構想計画及び関連する交通計画を収集整理し、将来の水上輸送需要の発生要因について把握した。
(3) 河川旅客船事業に対する旅客ニーズの把握
 河川旅客船航路3航路の利用者3,000名(非利用者を含む)を対象にアンケート調査を実施し、河川旅客船の利用実態と輸送サービスに対する旅客ニーズの変化動向について把握した。
(4) 河川旅客船事業の課題と今後のあり方
 上記(1)〜(3)の調査結果により、河川旅客船事業の現状と利用者ニーズの変化動向を踏まえた上で、河川旅客船事業の課題と今後のあり方について検討した。
 また、近畿地区の河川の輸送需要の発生要因を踏まえ、新航路の可能性について検討するとともに、河川旅客船事業が地域振興に果たす役割について検討した。
(5) 調査のまとめ、報告書の作成
 以上の調査結果に基づき委員会で検討の上、報告書を作成した。
■事業の成果

本調査結果では、河川旅客船を利用者の行動タイプや地域のニーズに応じて4つのタイプに類型化するとともに、その形態ごとに近畿地区で考えられる新しい河川旅客船コースを提案した。
 ここで提案した旅客船コースは、解決すべき課題はあるものの、今後の地域開発プロジェクト構想と連携することにより実現の可能性が高まるものと思われ、ひいては、それが地域振興方策の一つとして役立つものと思われる。





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