■事業の内容
小形高速舶用機関業界、需要業界及び学識経験者等によって構成される委員会を設置し、更に作業別小委員を設け、次の作業を行った。 [1] 下取査定制度確立のための諸問題の検討 [2] 下取査定に必要な諸基準の整備 イ) 下取査定基準 ロ) 下取査定整備基準 [3] 査定実施者に関する技能調査 技能調査を次のとおり開催した。 ○ 東北地区 実施年月日 /昭和61年12月2日〜12月3日 実施場所 /秋保温泉ハイランドホテル 講師 /福井 昌司(ヤンマーディーゼル(株)) 参加人員 /27人
○ 東海地区 実施年月日 /昭和61年12月8日〜12月9日 実施場所 /名古屋港文化センター (株)名港鉄工所 講師 /渡部 亘(ヤマハ発動機(株)) 参加人員 /21人
〇 九州地区 実施年月日 /昭和62年1月23日〜1月24日 実施場所 /全日本海員組合福岡支部 福博ヤンマー(株) 講師 /黒宮 和義(三菱重工業(株)) 参加人員 /33人
■事業の成果
小形高速ディーゼル機関の需要者は、零細な水産業者を中心としており、最近の水産業の景気動向の影響を受け激しい状況にある。 このような情勢を背景に新製品の取引きにおいては、需要者から高い下取り価格が要求され、再販価格から遊離した下取価格となり、これが経営を圧迫しひいては中古機関の正常な流通を阻害している。 このため、本年度において中古機関の品質を公正かつ適正に評価する下取査定制度について調査研究できたことは、小形高速ディーゼル機関の流通の正常化、円滑化を図るための第一歩を踏み出したと確信する。
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