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イ ボランティア思想の普及活動 [1] PRパンフレットを利用して社会福祉協議会、ボランティアセンター、当センター会員等を対象に広報活動を行うとともに、日野原理事長も各地講演会等でボランティア思想の普及に努力した。 [2] 機関誌「教育医療」を活用してボランティアの活動状況を紹介し、ボランティア講座受講生の勧誘を行うとともに、広報誌「ボランティア」を2回発行し、会員等に配布した。 [3] 講演会の開催 ボランティア思想普及のため下記の講演会を開催した。 日時   ;6月11日 場所   ;麹町会館 テーマ  ;ボランティアと人間関係 講師・演題; a) “人間関係について” 立教大学社会学部教授  早坂 泰次郎 b) “ホスピスを支える心” 当財団理事長  日野原 重明 参加者  ;160人 日時   ;10月22日 場所   ;笹川記念会館4階 テーマ  ;イギリスのホスピスの現状と日本のホスピス運動の将来 講師・演題; a) ツアー報告  ツアー参加のボランティア b) “私の見た英国のホスピス” 当財団理事長  日野原 重明 日時   ;3月25日 場所   ;富山市民会館 講師・演題;“成人病は習慣病-健康づくりとボランティア-” 当財団理事長  日野原 重明 参加者  ;450人 ロ 各種ボランティア育成講座の実施 ヘルスボランティア講座 [1] 開催状況;週1日、約3ケ月 a 春期コース 4月30日〜 7月23日 12回延306名参加 b 秋期コース 9月19日〜12月12日 12回延316名参加 [2] 教育プログラム; aオリエンテーション b 人間理解とコミュニケーション“自分を知る” c        〃      “老人を理解する” d        〃      “病人を理解する” e 地域社会とボランティア活動 f ボランティア講演会参加 g ヘルスケアにおける専門家の働きとボランティアの働き h 老人福祉施設見学と体験交流 i 医療施設ボランティア活動見学 j ライフプランニングクリニックヘルスボランティア活動見学 k 立場を代えての体験(ヘルスボランティアから健康指導を受ける。) l まとめ、修了式 循環と血圧のメカニズム、血圧と病気、正しい血圧の測り方、血圧測定指導のデモンストレーション等の理論と体験学習を学ぶ。 ○ 第2期 11月24日〜3月11日(15回) 血圧測定受講希望者に対する指導を実際に行いながら指導方法を学び、最終日にテストを行う。  卒業生7名はいづれもライフプランニングセンター又は居住地域でボランティアとして活躍している。 ハ. 専門職ボランティアのための終末医療研究会  危機状態にある患者や家族に対し、よりよい援助とケアをするための研究会で、医師、ナース、カウンセラー等の専門家8人が登録され月2回計20回開催した。 [1] もっと実際的でより効果的に患者や家族のケアをするために。 [2] それぞれの人格や生き方をより的確に理解するために。 [3] チームの中での役割を正しく理解しより効果的に働くために。 等のテーマで熱心な討議が重ねられた。 ニ. 海外研修調査  海外研修調査を下記の通り実施しました。 [1] 期間  ;8月9日〜17日 [2] 調査場所;英国の下記医療・看護施設 Hospice of Lady and ST.John The Princess Alice Hospice St.Christopher's St.Catherin's Hospice Sir Micheal Sobell House [3] 調査内容;ボランティアの活動状況、患者受入施設状況 [4] 調査員 ;二見 俊一 なお、この調査にはボランティア、医師、ナース等10名が自費同行した。
 ■事業の成果
  
真の医療は単に医師または看護婦だけでは果せない。これはあまりにも医療専門職が患者に提供する時間が少ないからである。  このためには、医療専門職と患者との中間に存在して患者の側にたって患者や家族の情報を医療専門職に伝えることを援助する要員が必要であり、ボランティアを訓練すればこの役をかなり務めさせることができると思う。  また地域社会では保健・福祉活動を実施する際の適切な指導員・介助者の不足がさけばれている。  先進国ではこれらの問題を見事にボランティア活動で解決している現状であり、わが国にもこのシステムを導入して医療のレベルを高めることが望ましい。  このため本事業により保健・医療におけるボランティアを養成を図ったものでこれらのニードに応える運動の展開に大いに寄与するものと思われる。
					
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