■事業の内容
本シンポジウムは、米国で毎年開催されてきた国際シンポジウムの第5回目であり、その連続性から米国機械学会と密接に連絡をとりつつ準備作業をすすめてきた。前年度でプログラムおよびプロシーディングス(論文集)の印刷を完了し、本年度において国際シンポジウムを開催した。 (1) 会議の時期、場所、主要テーマ等全体的概要 [1] 会議の開催場所 : 京王プラザ・ホテルにて6会場を使用 [2] 開催場所 : 4月13日(日)〜17日(木) [3] 参加者 : 国内 361名 海外 277名 計 638名(参加国数 : 20) [4] プロシーディンクス : 論文数368編、内容は次の4テーマに大きく分類され、4分冊総計2,800頁 A. 極地工学 B. 海洋における力学と制御 C. 海洋における応用技術 D. 海洋エネルギーおよび資源 このメインテーマは更に53セッションに細分され、その主なものは氷工学関係が6セッション43編、流体関係が3セッション20編、構造・強度関係が14セッション、ライザー管・動揺型構造物関係が5セッション31編、材料・破壊力学関係が2セッション38編等で、さらに海洋開発展望と法規に関する二つのパネル・セッションが開かれた。 (2) 組織委員会・実行委員会および実行委員会幹事会の開催 組織委員会を1回開催して事業の完了を報告し、その下部機関として実行委員会を1回、実行委員会幹事会を3回開催した。
■事業の成果
海洋開発に関する造船業界への進展に伴い、この方面で特に顕著な活動を行っている米国機械学会と共催にて、海洋工学国際会議を開催し、予想以上の参加者を得て盛況裡に終了したことは、この方面でわが国の主導的立場にある日本造船学会の立場を広く海外に示した絶好の機会となった。 本シンポジウムの開催により、わが国の造船および海洋工学技術の向上発展に資することは極めて大きく、海外の有力研究者・技術者にわが国の若い研究者・技術者が直接親しく接する機会を得ることができてその将来に明るい希望を持つことができた。
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