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■事業の内容

(1) 利用者ニーズの高度化に対応した海上輸送体系の調査
 既往資料並びに関係向へのヒアリングにより、旅客船、航空、鉄道、道路等における高速・高質化交通体系の動向について調査した。
(2) クルーズ船事業の開拓調査
[1] クルーズ船市場等の現況調査
 既往の文献資料並びに船社へのヒアリングにより、海外及び国内におけるクルーズ船市場の現況とその動向、市場をとりまく背景、海洋観光資源等の現況について調査した。
[2] クルーズ船事業に対する市民の意向調査
 クルーズ船に対するイメージ及び海上旅行に対する意向をアンケートにより調査した。
イ. 調査対象
・ 近畿、中部、四国、関東等居住の個人及び団体
ロ. 調査方法
・ 個人、団体別に所定の調査票を使用し、郵送によるアンケート調査
・ 旅客船並びに鉄道ターミナルにおいて面接調査
ハ. 回収状況
・ 個人票 発送  1,400件  回収  467件
・ 団体票 発送   200件   回収   71件
[3] クルーズ船事業に関する旅行代理店調査
 主要な旅行代理店を対象として、クルーズ船の販売状況並びに今後の市場の見通し等についてアンケート及びヒアリングにより調査した。
[4] クルーズ船事業のフィジビリティ・スタディ
 1,000総トン、3,000総トン、8,000総トン(2ケース)の船型別に、各種の仕様毎に採算点などについてスタディを行い、旅客ニーズと比較対照することによりフィジビリティの有無について検討した。
(3) 調査のまとめ
 以上の調査結果を踏まえて、クルーズ船事業の展開に当たっての問題点と課題を整理して、今後の対応についてまとめた。
(4) 報告書
 規格:A4判
 配布先:運輸省、地方公共団体、関係団体他
■事業の成果

年、国民生活の多様化に伴い、また、余暇時間の増加によりレジャーへの志向が強まっており、中でも海洋性レジャーへのニーズは高い。
 旅客船業界においても、クルーズ船の将来に大きな関心を持っている。今回の調査により、一般市民のクルーズ船に対するニーズが把握され、各種のケーススタディによりその可能性を検討したことは、今後のクルーズ船事業のあり方に大きな示唆を与え、市場の開拓に貢献するものと思料する。





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