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■事業の内容

(1) 地域旅客航空の現況調査
 地域旅客航空の現況について、主に既往資料によりその導入の背景、運航事例、運航形態、使用機材、経済性等からみた特徴、地域整備等に及ぼす影響等の視点からまとめた。
(2) 地域旅客航空導入が社会経済にもたらす効果の検討
 近畿2府6県各自治体における地域旅客航空導入構想の有無及びその内容、期待される地域開発、福祉効果、社会経済に及ぼす影響等についてアンケート並びにヒアリングにより調査してまとめた。
(3) 地域旅客航空の地域交通体系上の位置づけに関する調査
 (2)の調査をもとに委員会で選定した4つのモデル路線について、航空路線及び公共交通に関する手段特性を把握し、当該路線が開設された場合における鉄道、船舶等に及ぼす影響、また関西国際空港アクセス施設計画に与える影響等について、定性的検討を行った。
(4) 地域旅客航空の導入に関する事例研究
 上記により選定した4路線について、既往の需要予測モデルによる将来需要予測を行い、就航機材、路線距離等の想定のもとに運航採算を検討した。
(5) 地域旅客航空の導入の可能性及び問題点
 さらに、(4)を受けて対象とした4路線のうち、成立可能性のある路線について、地域経済並びに地域交通体系への影響及び採算性の視点から、その可能性及び問題点を検討した。
(6) 調査のまとめ
 近畿地方において、地域旅客航空を導入する場合の問題点及び課題を整理し、地域旅客交通体系のあり方についてまとめた。
(7) 報告書
A4判
配布先:運輸省、地方公共団体、関係団体他
■事業の成果

近年、近畿地方において、地域開発と経済の活性化を図るための方策として、コミューターの導入を計画する自治体が多い。
 今回の調査は、地域旅客交通体系形成の一環としてコミューターに関する内外の先進事例を調査するとともに、地域開発計画の中での位置づけを行い、また、大阪を基点とした4路線について需要予測、採算性等のケーススタディを行ってその可能性について検討し、問題点等を整理したもので、今後、計画されるコミューター事業に対する有益なデータとして活用が期待される。





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