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■事業の内容

本シンポジウムは、米国で毎年開催されてきた国際シンポジウムの第5回目であり、その連続性から米国機械学会と密接に連絡をとりつつ準備作業をすすめてきた。
 本年度はシンポジウム開催前年の準備事業であるので、委員会等を開催して諸企画の最終調整およびプロシーディングス(論文集)の印刷を行った。
(1) 会議の時期、場所、主要テーマ等全体的企画
 会議の開催場所を京王プラザ・ホテル、開催時期を4月13日(日)から17日(木)と決定し、18日(金)をテクニカル・ツァーとした。
 応募論文を原稿により厳選し、プロシーディングスに掲載する論文数を368篇とし、6会場で発表することとした。その内容は大きく次の4テーマに分類され、53セッションに細分される。
[1] 極地工学
[2] 海洋における力学と制御
[3] 海洋における応用技術
[4] 海洋エネルギーおよび資源
(2) 組織委員会・実行委員会および実行委員会幹事会の開催
 組織委員会を1回開催して方針を決定し、その下部機関として実行委員会を1回、実行委員会幹事会を13回開催した。
(3) 第一次プログラムの作成・印刷・発送
 東京における国際シンポジウムの開催趣旨、主要テーマ、発表論文名、時期等を示した第一次プログラムを1,000部作成し、関係方面に配布した。
(4) 発表論文の審査、論文集の作成
 約700件の応募論文を原稿の形で受取り、厳選に審査した結果、368篇を採択した。これを総頁数約2,800頁(4分冊)に編集・印刷・製本し、会議場で配布する準備を終えた。
(5) 会場の予約等会議開催のための諸準備
 国際会議運営の経験の深い業者として日本コンベンション・サービスを選定し、同業者を通じ、会場として新宿の京王プラザ・ホテルを予約した。

■事業の成果

海洋開発に関する造船業界の海洋への進展に伴い、この方面で特に顕著な活動を行っている米国機械学会と共催にて、海洋工学国際会議を開催することは、この方面でわが国の主導的立場にある日本造船学会の地位を広く海外に示す好機である。
 日本における第5回の本国際シンポジウムの開催を世界に呼びかけ、論文を募集したところ、予想以上の反響があり、予定の約5倍の応募があり、論文数は最終的には368篇となった。参加者も500名以上の予想である。
 本シンポジウムの開催により、わが国の造船および海洋工学技術の向上発展に資すること大であり、海外の有力研究者・技術者にわが国の若い研究者・技術者が直接親しく接する絶好の機会を得ることができる。





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