■事業の内容
(1) 海外動向の基礎調査 報告書体裁 B5判 185頁 [1] 調査対象エリア エリア8、エジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ [2] 調査研究項目 a. 経済事情 b. 船舶事情 c. 港湾事情 d. 造船事情 e. 漁業事情 f. 船舶の輸入ルート g. 競争相手国との競争条件 h. 輸出実績及び引合船資料解析 i. 中小型船市場としての評価、または競争相手国ならばその度合 [3] 報告書の作成、頒布 調査報告書(B5判、185頁)100部を作成し、関係者に頒布した。 配布先 運輸省及び関係官庁及び団体 10部 在日公館、関係機関、会員 60部 委員その他 30部 (2) 特殊船パンフレットの作成頒布 [1] 名称 特殊船用英文パンフレット [2] 規格 タイプ判、表紙3色、本文2色、オフセット印刷 [3] 部数 1,500部 [4] 内容 歴史、設備、建造能力・技術・各造船所が建造した船舶及び造船所の特色等 [5] 配布先 中近東、アフリカ中南米諸国を主とした世界の船主または関係者1,000部、運輸省初め関係団体並びに記事等提供者 500部
■事業の成果
(1) 海外動向の基礎調査 本事業では中小型船の海外需要動向調査として中小型船の輸出市場と思われる国々の各種事情を系統的に調査研究し関連性の高い国々についてエリア別に報告書としてまとめることにより引合時に適正な判断のもとに商談を有利に進めることができる。また有力な競争相手国の諸事情及び我が国との競争条件の比較等を調査研究することにより、今後の輸出振興対策樹立の際の指針となる資料を得たことは、今後益々複雑になる国際取引に対応できるものである。 (2) 特殊船パンフレットの作成頒布 近年の日本の中小型造船業の工事量に占める輸出船の割合は、国内船の激減もあり70%となり輸出船に頼らざるを得ない状況にある。 しかるに、輸出船も世界的な船腹過剰、第3造船国の進出、中近東・アフリカ・中南米諸国の政治紛争、インフレ等の要因により、その商談は年々減少し、このままの状態では企業の経営維持ができなくなるのではないかと危惧されている。 さて、企業は充分輸出能力を持つ産業であるにも拘らず、業界の宣伝力不足等により、その真価を充分に海外に知られることなく、極めて不利な立場におかれていた。 しかるに、本パンフレットの刊行により企業の優秀性と、それら造船所において建造した船舶を詳細にわたり充分紹介したことは、企業の実力が諸外国に広く宣伝され、今後の輸出増進に大きく寄与することが期待される。
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