■事業の内容
(1) はしけ運送事業現状調査 既往の資料により、神戸港におけるはしけ運送の現状と推移について、運送量ならびに事業経営面からのアプローチを行うとともに船腹買上げの効果等現状分析を行った。 (2) はしけ運送事業実態調査 [1] はしけ運送実態調査 神戸港在籍はしけ等の稼働状況について実態調査を行った。 イ. 調査日 昭和59年7月 1カ月間 ロ. 調査対象 神戸港在籍はしけ 579隻 [2] はしけ運送事業者意向調査 神戸港はしけ運送事業者について事業内容及び将来意向をアンケート調査した。 イ. 調査日 昭和59年7月 ロ. 調査対象 神戸港はしけ所有事業者 74社 回収 73社 (3) はしけ運送量及びはしけ船腹量の予測 経済関係の諸指標、はしけ運送に関する資料、及び神戸港港湾計画等のデータを使用し、主に回帰分析を用いる手法により昭和65年を目標とするはしけ運送量ならびに適正船腹量の推計予測を行った。 (4) はしけ運送事業の今後のあり方について 以上調査結果を踏まえて、神戸港におけるはしけ運送事業の今後のあり方、合理化、近代化の方策について委員会で検討した。 (5) 報告書の作成 B5判 タイプオフ 150部 配布先 : 運輸省、地方公共団体、その他
■事業の成果
神戸港をはじめ全国6大港においては、近年海上貨物輸送のコンテナ化に伴ってはしけ運送量は逐年減少の一途を辿っている。このためはしけ運送業界においては余剰はしけの処理、事業の転換方策等について腐心している現状である。 本調査は、このような背景のもとに、各種の実態調査ならびに関係資料により現状分析と将来のはしけ運送量と必要船腹量の定量的予測を行うとともに今後のあり方合理化対策等について提案したものである。 この調査結果は、現在全国規模で検討されているはしけ運送事業構造改善のための指標として注目されているところでもあり合理化促進のため役立つものと思料する。
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