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■事業の内容

(1) 対象地域  モロッコ
(2) 派遣期間  10日間(59.8.27〜9.5)
(3) 派遣人員  2名(業界1名、事務局員1名)
(4) 調査項目
[1] 船腹拡充計画
[2] 輸送量実績と今後の見通し
[3] 日本を除く外国からの船舶の輸入状況
[4] 競争相手国の船舶売込状況
[5] 競争相手国のアフターサービスの実態
[6] 日本から輸入した船舶の評判
[7] その国が外国から輸入した船舶の評判
[8] その国の船主、ユーザー及びバイヤーのわれわれに対する要望事項
[9] 現地適存船の特色
(5) 報告書の作成、頒布
調査報告書(B5版、20頁)100部を作成し関係者に頒布した。
配布先:輸出船部会会員   22部
会員会社      25部
運輸省、関係団体  30部
その他       23部

■事業の成果

モロッコは経済開発計画の推進に伴い増大する輸出入貨物の自国船積取比率を引き上げるため、商船隊の拡充、海運の確立に努力しており、船舶需要は、一般貨物船は勿論であるが、オア/バルク・キャリア、ケミカル・タンカー、LPG運搬船など特殊船が多く含まれている。また、従来の沿岸漁業中心から遠洋漁業へ脱皮を図るため、大型漁船、冷凍船などの増強も計画しており、中小型船舶の有望市場ということができる。
 しかしながら同国は、長年にわたる植民地という歴史的背景により、欧州とくにフランスとの経済面でのつながりが強く、またEC諸国への経済的・技術的依存度も高い。これに反して、わが国とモロッコとの貿易関係は比較的新しいが、開発計画の推進に際し、技術・資金の調達先としてわが国を高く評価しており、経済協力船に大いに期待している。
 今回の調査により、従来の机上調査では分らなかった機多の事情が解明できたことは今後のわが国船舶の輸出の振興に寄与するところ大なるものがある。





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