■事業の内容
[1] 開催場所 アルジェ市 [2] 派遣期間 7日間(1月16日〜1月22日) [3] 派遣人員 4名 [4] 実施内容 a. 資料の作成 (a) 設計資料作成委員会を2回(6月7日、12月6日)開催して審議し、設計資料を作成した。 (図面名称) 3,000D/W RO/RO船 Outline specifications General arrangement Lines & offsets Hydrostatic curves Capacity plan Initial calculation of weight , C/G&trim Speed & Power curves Midship section Electric power share table Cost estimation Instructions on design (b) 上記図面の複写を50部作成した。 (c) 在来設計資料10船型の複写を各10部作成した。 (35) 15,000D/Wバルクキャリアー (36) 5,000G/Tフェリーボート (37) 2,000G/T客船 (40) 5,000D/Wセメントタンカー (41-1) 2,000D/Wマルティパーパスカーゴ (41-2) 8,000D/Wマルティパーパスカーゴ (42) 2,000D/Wロールオンロールオフカーゴ (56) 10,000D/Wプロダクトキャリアー (57) 15,500D/Wマルティパーパスカーゴ (64) 12,000D/Wセミライナー b. 広報宣伝アルジェ市のホテルオラシイ会議窒に同国の運輸省、国立海運会社、石油公社、港湾局、並びに日本大使館、JETRO、日本商社員の担当者を延141名招き3日間(1月17日、18日、19日)広報宣伝を行った。 (a) 適任船設計資料(No.74)を用いて宣伝を行った。 (b) 在来設計資料(10船型)を用いて斯業の優秀性を宣伝した。 (c) 広報映画(Construction Navale au Japon)を上映し、日本の中型船の優秀性を認識させた。
■事業の成果
アルジェリアは1962年フランスから独立して以来、その豊富な石油資源を生かして経済開発を行ってきた。 また、特に海運の発展には国を挙げて精力を傾注し、現在の積取比率約18%を1990年には50%にアップすべく目論んでいる。 それに反して同国の造船施設は皆無に等しく船舶は全て外国から購入しなければならない。 従って、年々大量の船舶の引合がわが国及び欧州各国によせられてきた。 われわれは夙に同国に目を向け、市場調査、開拓並びに積極的な広報宣伝等を行ってきた。 それ等が功を奏して約65隻、600億円以上の輸出実績を打樹て今日に至った。 ところが近年の世界的船腹過剰に起因する建造需要の減退は世界的な造船不況を醸し、特に同国の旧宗主国であったフランスを初め地理的にも、歴史的にも優位性のある欧州各国が同市場になだれ込み、われわれ日本勢を締め出しにかかっている。 この時において、当会としても同市場の維持と今後なお一層の繁りを深めるため広報宣伝員をアルジェ市に派遣し、船舶関係者等に充分斯業の優秀性を広報宣伝したので、有効需要の創出に寄与するところ大なるものがある。
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