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■事業の内容

下記の国際会議に合計10名の代表者を派遣し、わが国の造船技術を紹介し、あわせて海外の最新の技術情報を収集するため調査を行った。
[1] 国際試験水槽会議・理事会および技術委員会出席
a. 理事会出席
出席者   玉川大学教授  乾 崇夫
開催場所  スペイン国マドリッド
開催期間  59年2月2日・3日
主要議事  第17回本会議の日程が1984年9月8日〜15日スェーデンのエテポリで開催されることが決定し出席者リストの調整につき協議した。
b. 高速艇委員会出席
出席者   防衛庁技術研究所第3部長 村上 俊一
開催場所  オランダ国ワーゲニンゲン
開催期間  58年5月16日、17日
主要議事  高速艇の水槽試験法に関するアンケート集計結果の討議、高速艇文献集のまとめにつき協議した。
c. 情報委員会出席
出席者   東京大学教授  小山 健夫
開催場所  スペイン国マドリッド
開催期間  58年9月5日・6日
主要議事  実船計測、造波機について討議した。
「船舶流体力学」の目次各国語訳について打合せた。
d. 耐航性委員会出席
出席者   横浜国立大学教授  竹沢 誠二
開催場所  英国ポーツマス
開催期間  58年10月2日・3日
主要議事  報告書の分担項目別に原稿を提出し、最終分担項目を決め、12月完成のこととした。
[2] 国際船体構造会議理事会および技術委員会出席
a. 理事会出席
出席者   日本海事協会理事  秋田 好雄
開催場所  イタリア国ゼノア
開催期間  58年5月12日・13日
主要議事  85年9月24日より27日までゼノアで開催予定の国際船体構造会議本会議開催のため各技術委員会より提出する報告書作製と討論要領について協議した。理事1名の増員としてギリシャのアントニオ教授を承認した。
b. 工作法委員会出席
出席者   東京大学教授  藤田 譲
開催場所  スェーデン国マルメ
開催期間  58年7月4日・5日
主要議事  本会議名称変更について協議した。85年の本会議に備え、この委員会の報告内容を審議した。
c. 最終強度委員会出席
出席者   大阪大学教授  上田 幸男
開催場所  英国リバプール
開催期間  58年9月13日・14日
主要議事  委員長より5月13日・14日理事会の出席報告があり、各国における研究活動の報告と討議を行った。
d. 設計第2技術委員会出席
出席者   東京大学助教授  吉田 宏一郎
開催場所  英国ロンドン
開催期間  58年4月18日・19日
[3] 国際溶接会議疲労委員会出席
出席者   東京大学教授  飯田 國廣
開催場所  ノルウェー国トロントハイム
開催期間  58年6月27日・28日・29日
主要議事  各国の研究展望の紹介の中で飯田は日本における船体構造及び溶接継手の疲労強度に関する研究展望を紹介した。
水中溶接・新開発鋼・疲労強度改善法などにつき討議した。
[4] オフショア技術会議出席
出席者   東京大学教授  前田 久明
開催場所  米国ヒューストン
開催期間  58年5月2日・3日
主要議事  本年の講演発表(189件)にはケーソン式海底石油システムに関するものなど実務的で設計に役立つものが多く、わが国の海洋産業界にとって有益な参考資料となる。また展示会では各国とも意欲的で有益であった。
■事業の成果

本事業は海外の造船技術に関する各種国際会議、等にわが国の研究者、技術者を派遣し、高い水準にあるわが国の造船技術の現状および研究成果を広く外に紹介するとともに最新の海外造船技術に関する情報の収集を行ったもので今後わが国造船技術の向上に資するものである。





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