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■事業の内容

(1) 海上防災訓練教材の整備(視聴覚フィルムの作成)
[1] 題名  「船舶火災」 (消化の基本)
[2] 仕様  16ミリカラー、21分、1本
[3] 内容  ・ 船舶火災の態様
 船舶火災の種類及び特異性、発火源
・ 火災の種類による効果的な消火法(水霧の利用)
 機関室・居住区画火災の消化、積荷火災の消化
・ 消化訓練
 船内訓練の方法、油・ガス火災消火訓練の実際
■事業の成果

「1978年船員の訓練、資格証明及び当直維持の基準に関する国際条約」(STCW条約)の批准に伴い船員法の一部が改正され、油タンカー、液化ガスタンカー及び化学薬品タンカーに乗船する上級船員は、消火に関する講習及び消防実習の履修が義務づけられることになり、当センターで行っている標準コース、実習コースが運輸大臣の指定講習になった。
 本事業によって、消火の基本であるノズル操法と水霧の有効性が映画の特色であるアニメーションと高速度撮影等の技術を駆使することによって容易かつ適確に理解できるようになり、上記講習の教材内容の充実を図るとともに効果的な訓練を実施することが可能となった。
 また、今後、広く、一般の船舶ばかりでなくコンビナート企業等にも教材として普及することにより、海上防災教育の質的向上に十分寄与するものと期待される。





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