■事業の内容
[1] 船舶工学用語の検討 56・57年度事業の結果えられた用語10,605語について専門分野毎に、最終的見直しを行うと共に各分野間の調整を行い、追加語135語、削除語704語の処理を行った結果、採択語数10,036語となった。 [2] 用語漢字データ・ファイル作成 改訂作業の合理化、将来のメインテナンスの便を図るため漢字処理システムにより用語の漢字データファイルを作成した。 [3] 船舶工学用語の解説原稿作成 専門分野毎に、必要な用語1,536語の解説文原稿を作成した。 [4] 船舶工学用語集の編集とりまとめ 上記の解説文原稿を用語漢字データ・ファイルに入力し、出力結果の検討修正を分科会毎に実施した上で再入力し、用語集の元となる帳簿を出力し、これに解説付図・表を付して船舶工学用語集を作成した。 a. 体裁 A4版、上質紙、オフセット印刷、表紙共378頁 並製本 b. 集録語数 10,036語 c. 部数 200部 d. 配布先 関係官庁、団体、大学、団体会員、その他
■事業の成果
学術用語の整理統一、その概念の明確な定義は、あらゆる学門分野の発展のために欠かせない作業であり、学会の重要な任務のひとつである。昭和30年に文部省編「学術用語集・船舶工学編」が刊行され、その後25年を経て海洋工学・システム技術などの新分野も加わり、また従来の船舶工学の分野も急速な進歩をとげたため既刊の学術用語集では不充分となっている。 本事業は船舶用語の改訂を行い将来当該専門分野の学術用語集の刊行を行うための基礎資料とするため、既刊の「学術用語集・船舶工学編」に比較して旧語を削除し、必要な新しい用語を数多く取入れ、特に海洋工学、システム技術という造船業界にかかわりの深い、2分野の用語を加えた外、必要な用語に解説を加え、略語表を付すなど新しい時代に則した内容とした船舶工学用語集を作成することは、我国造船技術の向上に寄与するものと考えられる。
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