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■事業の内容

(1) 実態調査
 小形高速機関を中心に中小形ディーゼル機関の流通機構及び整備事業の実態をアンケートにより調査した。
[1] 調査対象 中小形ディーゼル機関の整備・販売業者 1526社
[2] 調査時期 昭和58年6月15日〜6月30日
[3] 調査内容
a. 業界の実態   業者の総数、従業員数、経営規模、取扱業種、経営見通、その他
b. 流通関係    流通機構、一件当り取引金額、下取後利益、平均支払客先支払期間、平均在庫期間、新機販売時の下取比率、その他
c. 中古機流通関係 一件当り購入金額、再販平均整備費、在庫期間、再販と廃棄処分の比率、再販収入、再販先、その他
d. 整備事業の実態 企業規模、整備員構成、設備状況、整備費、その他
e. エンジン製造事業者及び水産業界その他に与える影響等
(2) 調査結果の検討
 アンケート調査結果を電算機処理し、実態の基礎資料を作成するとともに業界のかかえる経営、技術、取引上の課題について検討した。
(3) 基礎資料及び課題を基に、中小形ディーゼル機関販売、整備業者の近代化、合理化対策について検討を行ない、報告書を作成した。

■事業の成果

小形ディーゼル機関を中心とした中小形ディーゼル機関の整備・販売業者は、零細企業が多く、また、水産業者を主な顧客としていることもあって、その取引又は契約は出来高払いなど前近代的であり、かつ最近の水産業等の景気動向の影響を受けて、極めて厳しい情勢にある。
 このような情勢下において、本事業を実施したことにより中小形ディーゼル機関の販売、中古機関の下取り、整備状況などの実態を広範囲に調査でき、業界のかかえる課題等を把握しえたことは、今後の取引及び修理整備の近代化・合理化対策を推進するうえで、重要な資料となるものである。





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