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■事業の内容

(1) 整備事業場等の実態調査
 整備情報管理システム設計の参考とするため、いかだ整備事業場における整備の実態及び製造事業場よりの流通系路等について実態調査を行った。
a. 調査対象
b. 調査日数  各地区1日
c. 調査項目  イ. 製造事業場については、原材料の製造から本体の組立検査まで一貫工程の事業場を選定して次の事項を調査した。
○ ゴム引布の製造工程
○ 基布の罫書、裁断、接着、本体の接合
○ ガス膨脹装置、艤装品類の取付
(2) 膨脹式救命いかだの整備情報管理システム設計
[1] アウトプットの種類
(イ) 一般統計用
a. 整備事業場別整備台数
b. 用途別整備台数
c. メーカー別整備台数
(ロ) メーカー別各種試験等統計用
a. 荷重、耐圧試験による不合格いかだの解析
b. 漏洩試験による不合格いかだの解析
c. 投下試験による不合格いかだの解析
d. 外観検査結果
e. 気室漏洩試験、漏洩度
f. 気室耐圧試験、漏洩度
g. 充気装置の整備点検結果
h. 自動離脱装置の整備点検
i. ガス膨脹、展張時の乾湿
j. パッチ当の数
k. 再接着の有無(気室の接手、Vテープ)
l. 再接着の有無(気室間、その他)
(ハ) 検索用
a. 検索用項目リスト
 なお、上記アウトプット作成のため、マスターファイルとして整備事業場コードリスト、各いかだの型式マスターリストのほか、「コード化したインプット」のチェックプログラム(チェック・リストを作成)
[2] フローチャートの概要
 本整備情報の集中管理のための作業順序を示すフローチャートは、事業報告書に説明されているが、その概要を略図で示すと次のとおりである。
■事業の成果

本事業は、全国で約35,000台といわれる膨脹式救命いかだの整備情報を集中的に管理し、試験成績、整備実績等を定期的に集計解析する目的のもので、データの蓄積により全いかだの状況把握、各検索も可能となり、救命設備として重要な地位を占める膨脹式救命いかだの技術情報及び管理情報を全国網で処理することが可能となる。
 これらの情報は、整備事業場及び整造事業場ヘフィードバックすることにより、製品の品質改善及び整備技術の向上、整備上の問題点の早期把握等に効果が大きいと考えられる。





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