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「遠距離海難救助システムに関する試作研究」の報告書

 事業名 遠距離海難救助システムに関する試作研究
 団体名 日本海難防止協会 注目度注目度5


■事業の内容

(1) 船舶緊急呼出システムに関する試作研究
[1] 海上捜索救難に関する条約(SAR条約)等に対応するため、広域にわたる捜索救難体制の整備が急務であるが、その一環として、遠距離を航行する船舶との船位、捜索救難、航行安全等の情報交換を行う短波通信体制を整備する必要がある。現行の外航船舶の無線局運用体制は1日8時間となっているため、呼出しを意図してから実際に通信連絡ができるまでに長時間を要することがあるので、航行船舶の無線局運用の状況にかかわらず、当該船舶の緊急呼出しが可能なシステムの確立に資するため、内外の文献を調査の上、短波海岸局及び外航船舶用の各々に適するデジタル方式による短波帯のコルコールシステム(デジタル・セルコール端局装置)を試作した。
[2] 上記試作機器を海上保安庁の海岸局と大型巡視船(2隻)に設置し、各々の送信機、受信機等に接続の上、デジタル・セルコールに関する洋上実験とシステムの評価を行った。
[3] 委員会を開催し、試作研究方針を決め、次の事項について調査・検討等を行い、その成果をとりまとめた。
1) 試作する端局装置の仕様について調査・検討
2) 第1回洋上実験の実施方案について検討
3) 第1回洋上実験のデータについて評価・検討
4) 第2回洋上実験の実施方案について検討
5) 第2回洋上実験のデータについて評価・検討
6) 全体のとりまとめについて検討
・ 委員会名  船舶緊急呼出システム試作研究委員会  3回
(2) 遠距離海域で遭難した船舶乗組員の最適救助システムに関する試作研究
[1] 遠距離海域で遭難した船舶乗組員を救助するための資機材が旧態依然としたものにとどまっている現在、航空機を利用することにより、早期に遭難者へ援助機材を到達させるため、航空機を利用できる延命用資機材及び迅速・確実に救助できる資機材が必要である。
 これらについて、調査研究を行い、この結果をもとに、海上保安庁所有航空機の内、航続距離の関係からYS-11A機及びビーチクラフト200T機を対象として、両機に搭載、投下可能な小型軽量かつ、使用が容易で揚収が簡単な救難用物料コンテナ(6種類)の研究を行い、試作した。
[2] 単体投下、連結投下等投下方法を調査検討した。
[3] 試作品をYS-11A機に搭載し投下試験を実施し、評価を行った。
[4] 巡視船を使用し、試作品の漂流試験を実施し、評価を行った。
[5] 委員会を開催し、試作研究方針を決め、次の事項について検討を行い、その成果をとりまとめた。
1) 試作研究と各試験結果
2) 投下方式と投下の方法
3) 報告書スケルトン
4) 報告書案
・ 委員会名  遠距離海難最適救助システム試作研究委員会  3回
■事業の成果

国際的にはIMO、CCIR(国際無線通信諮問委員会)等において、電信主体の海上保全通信体制から、無線印刷電信、デジタル・セルコール、衛星システム等の最新技術をベースとする新体制への移行が検討されており、また、国内的には海洋情報システムの整備が進められている折から、船舶緊急呼出システムに関する試作研究により十分有効と思料されるデジタル方式による短波帯のセルコールシステムが得られた。
 また、遠距離海域で遭難した船舶乗組員の最適救助システムに関する試作研究は対象をYS-11A機及びビーチクラフト200T機に限定し、限られた期間内に鋭意実施されたが、投下装置問題等将来への指針をも示し得た。今後遠距離海域における海難の救助に大きく寄与するものと思料される。





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更新日: 2019年7月13日

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