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■事業の内容

A 省エネルギー下におけるカーフェリー及び内航革新船の役割と機能分担に関する研究
 56年度調査及び荷主・運輸業者に対するヒアリングにもとづき以下の調査分析を行った。
○ 長距離カーフェリーと内航革新船について下記項目について特性分析を行った。
(1)法規則  (2)利用主体  (3)運航形態  (4)輸送品目構成  (5)流動状況  (6)旅客輸送
○ 主要品目別に海上輸送システムの検討・分析を行った。
(1)農産品  (2)水産品  (3)金属機械工業品  (4)その他の化学工業品  (5)食料工業品  (6)取り合せ品(路線貨物)
○ 航路別の需要量の予測を行った。
○ 報告書の作成
[1] 部数   200部
[2] 配布先  関係官庁  関係団体  関係業者等
B 離島における民生の安定向上をはかるための海上輸送体系の整備に関する研究
 56年度調査及び下五島地区・島地区に対する航路事業者・市町村担当者等に対するヒアリングにもとづき以下の調査・分析を行った。
○ 下五島、島地区別に下記の項目について現状分析評価を行った。
(1)人口  (2)産業  (3)住民生活  (4)交通
○ 離島の人口動向、観光開発等を検討し、本土間航路、空路の旅客輸送量の予測を行った。
○ 定期船、内航海運の動向を検討本土間航路の貨物輸送量の予測を行った。
○ 離島における港湾施設、道路、空港、架橋等の基盤の整備動向の調査を行った。
○ 報告書の作成
[1] 部数   200部
[2] 配布先  関係官庁  関係団体  関係業者等
C 九州経済圏における普通倉庫整備計画に関する調査研究
○ 普通倉庫の現況調査
 既存資料により管内の普通倉庫(1〜3類、サイロ、野積)現況調査を行った。
○ 普通倉庫の実態調査
 管内の364事業所に対して将来計画等に関するアンケート調査を実施した。
○ 集団化倉庫の現況計画に関する調査
 管内の2団地11事業者及び、事業組合等に対して現状と将来計画等についてヒアリング調査を実施した。
○ 基盤整備動向調査
 既存資料及びヒアリングにより関係自治体等の流通関係の基盤整備の動向を調査した。
○ 整備計画
 昭和61年度を目標とした整備計画を検討した。
○ 報告書の作成
[1] 部数   200部
[2] 配布先  関係官庁  関係団体  関係業者等
■事業の成果

最近における九州をめぐる海運の近代化は著しく進んで来ており、今後ますます中長距離カーフェリーと内航革新船の就航は増加するものと予想されているが、適用法の違いにより無秩序・無計画に就航するケースが多くなっている。
 このため、本事業によりカーフェリー及び内航革新船と道路、鉄道等の輸送機関を含めた役割分担の明確化、外海性離島の安定した海運による本土との流通近代化、合理化また物流の中心的機能を果している普通倉庫業の整備等、これらに関し調査研究を行ったことは、地域社会の健全な発展に資するところ大なるものがあると思われる。





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