日本財団 図書館


■事業の内容

(1) 教材整備
 水路測量技術検定課程及び沿岸海象調査課程の研修成果の向上を図るため次の器材を整備した。
[1] 強流用流速計
規格  MTC-<2>型
仕様
a. 測定項目  流向及び流速
b. 測定範囲  流向0〜360度、流速0〜5.00m/sec
c. 分解能   流向1度、流速最小感度2cm/sec
d. 精度    流向±5度、流速±5%
e. 記録期間  標準1カ月
f. 電源    ニッケルカドミウム電池12V
数量  1式
内容  本器は、強流域の流速観測用として開発されたもので、磁気コンパス、翼車及び磁気記録装置を内臓し、流向流速の測定データの磁気記録を行い、簡易読取装置によって観測データのリストをプリントアウトするものである。
[2] 精密音響測深機
規格  501型
仕様
a. 測深範囲  1. 0〜40、20〜60、40〜80、60〜100、80〜120
2. 1チャンネルのみ多重記録
0〜40m×4=160m以上
b. 読取目盛  0.2m毎
c. 記録紙   放電破壊方式、乾式記録紙
d. 記録精度  ±(3cm+水深×1/500)
e. 電源    DC24V約2A
内容  本器は、浅海域専用の多方向型精密音響測深機であり、記録機構の改良によって記録精度が大幅に改善され、また測量の自動化システムに対応できるようデジタル出力機能が設けられている。

■事業の成果

当協会発足以来継続して実施している水路測量技術検定課程研修及び沿岸海象調査課程研修は、いずれも技術者に基礎知識と技能・技術を修得させることを目的としている。
 強流用流速計は、従来の流速計では測定できなかった強流海域の方向・流速の連続測定を可能にし、また、精密音響測深機は、記録精度が大幅に改善され、かつ、測量の自動化システムに対応できるようにデジタル出力機能を設けたもので、これらの教材の整備は研修の成果を大いに向上させ業界の水路測量観測技術者の養成に大いに寄与し、もって海難防止に貢献している。





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION