■事業の内容
(イ) 会議の名称 (国際障害者年記念)第3回喉頭摘出者世界大会 (ロ) 開催の場所 東京都千代田区大手町1-9-4 経団連会館ホール (ハ) 開催の期間 昭和57年7月5日(月)〜昭和57年7月7日(水)3日間 (ニ) 参加人員 外国(22ケ国)109人 国内535人 計 644人 (ホ) 開催内容 [1] 特別講演 「障害者リハビリテーションの理念」 [2] 映画 「声よ再び」 [3] 会議 ○ 喉頭手術の医学的問題 ○ 喉摘者の発声指導の指針 ○ 発声訓練の実際と成果 ○ 喉摘者の社会参加、社会復帰上の諸問題 ○ 各国喉摘者によるスピーチ発表会 ○ 各国に於ける喉摘者の現状の要望事項 ○ 決議案の採択と大会宣言
■事業の成果
喉摘者は発声不能という重度の障害者ではあるが、適切な発声法の指導により、食道発声或いは補装具を用いての会話が可能となり社会復帰が比較的短期間に出来るようになった。特に手術年令が60代、50代に集中し、社会的にも重要な地位に在る人が多く、その社会復帰は国家の利益につながり極めて重要な意義を有するものである。 近来、手術の進歩、平均年令の高齢化に伴ない、喉摘者も増加し、その発声リハビリテーションは世界的な問題になっている。然し発声技術、それに伴なうリハビリテーションは、各国間に甚だしい格差と方法の差異があり、技術的交流、リハビリテーション法の検討、手術法の討議等に付会合を催すことは極めて重要な問題であり催すことは極めて重要な問題であります。 今般、本事業によって開催された会議は、喉頭手術とその音声リハビリテーションに限られた準学術的会議の色彩を帯びた喉摘者主催の世界会議で焦点が絞られていたため甚だ密度の高いものとなり、今後の同種会議の運営に多大の影響を与えたものと、その反響より考えられます。 また、特に国際障害者年の長期行動計画実施の第1年目に、この意義あるユニークな会議が行なわれたことは、我が国福祉施策の対応のスピード化の現われとして、国際的にも評価されたものと考えられます。
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