■事業の内容
(1) 原油洗浄システムの洗浄面積率計算法に関する研究 [1] 原油洗浄面積率計算法の研究 昨年度作成したプログラム仕様書にしたがって、下記プログラムを作成した。 a. プログラムの構成および機能 (a) 入力前処理部……データチェック用の作画データの出力、入力されたデータのプリント。 演算用データの作成およびプリント。 (b) 演算/演算出力部……タンク全体、各部材の面積、各部材の上にできる洗浄不能部分の面積およびパーセントの計算。 演算結果の作画用データの出力。 演算結果のプリント。 (c) 作画部……………データチェック用タンク全体透視図(含むフレームNo.、ノズル位置、パイプ中心線、パイプ直径)の作成。 各プレート部材毎の洗浄不能部を表わす展開図(フレームNo.、ノズル位置、プレート部洗浄面積の表)の作成。 タンクの前・後面、左・右舷面および底面への投影図の作成。 1/200、1/100、A4サイズの作図自動スケーリング。 b. プログラム開発機種 FACOM M-160を使用した。 c. コンバート機種 IBM UNIVAC、HITACの3機種についてプログラムのコンバージョンを行った。
■事業の成果
本事業は、1973年の船舶からの海洋汚染防止のための国際条約に関する1978年議定書(MARPOL議定書)に示されているタンカーの原油洗浄システムの設計にあたり、有効な洗浄面積の計算方法を確立することが必要であることから、初期基本計画および機能設計時に再用できる電子計算用プログラムを作成したことは、本プログラムが完成後他機種への使用可能となり、政府および船級協会等の承認機関から認められたプログラムとして、日本国内において統一的に使用できる等、もって業界に及ぼす効果は極めて大きいものである。
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